歴史と温泉、そして絶景——男鹿半島の旅をもっと深く
秋田県男鹿市に位置する「脇本城」は、日本海を望む絶景と中世の趣が残る山城です。安東氏が築いたこの城は、戦国時代の歴史を今に伝える貴重な遺構として、近年「続・日本100名城」にも選ばれ、多くの歴史ファンや旅行者を魅了しています。
そして、その脇本城の旅をさらに魅力的にするのが、周辺に点在する個性豊かな宿泊施設たち。温泉、グルメ、地元の人々とのふれあい……それぞれの宿には、脇本城と男鹿半島の魅力を味わい尽くすための“鍵”があります。
この記事では、脇本城観光に便利で魅力ある温泉宿を5つ厳選し、アクセスや見どころ、宿の特色を徹底紹介。
歴史と癒しが交差する男鹿の旅へ、いざ出発です！
脇本城観光におすすめの宿泊施設5選
※：ランキングや表示順はむーちゃん独自によるもので公式なものではありません。
森長旅館｜男鹿らしさが詰まった温かい老舗旅館
| ホテル名 | 蔵サウナと文化財の宿 森長旅館 |
|---|---|
| （読み） | くらさうなとぶんかざいのやど もりちょうりょかん |
| 特 色 | 2025年4月1日グランドオープン 蔵サウナと文化財の宿 |
| 料 金 | 9500円～ |
| 住 所 | 〒010-0511 秋田県男鹿市船川港船川栄町82 |
| 電 話 | 0185-47-7716 |
| ＦＡＸ | 0185-27-8177 |
| 最寄駅 | 男鹿 |
| アクセス | 男鹿駅より徒歩約１分、秋田自動車道 昭和男鹿半島ＩＣより車で約３０分 |
| 駐車場 | 有り 秋田銀行隣の専用駐車場１２台（無料 先着順） |
| 投稿件数 | 1件 |
| ★の数 | （総合）： 0.00 |
男鹿の海と山の恵みを堪能できる、地元密着型の和風旅館。客室からは港や夕焼けを望み、昔ながらの家庭的なおもてなしが心に沁みます。観光の拠点にも静養にも最適な隠れ宿です。
施設の特徴
-
和室中心の落ち着いた客室
-
地元食材の夕食が評判（魚介メイン）
-
家族経営のアットホームな接客
アクセス（脇本城まで）
-
車：約7分（約5km）
-
バス：男鹿駅経由でタクシー約10分
近隣の観光スポット
-
男鹿水族館GAO（車で約10分）
-
なまはげ館（車で約12分）
-
魚っ喰いの田（車で5分）
ホテルパークテラス OGA｜利便性と快適さを両立した拠点型ホテル
| ホテル名 | ホテルパークテラスOGA |
|---|---|
| （読み） | ぱーくてらすおが |
| 特 色 | 2024年12月25日OPEN！川辺に佇む最高のロケーションと地産地消による地元食材でおもてなしの宿 |
| 料 金 | 10000円～ |
| 住 所 | 〒010-0341 秋田県男鹿市船越字一向207-89 |
| 電 話 | 0185-47-7013 |
| ＦＡＸ | 0185-47-7014 |
| 最寄駅 | 船越 |
| アクセス | 船越駅よりお車で約５分 |
| 駐車場 | 有り ３６台 無料 |
| 投稿件数 | 2件 |
| ★の数 | （総合）： 0.00 |
男鹿市内に位置する機能的なシティホテルで、観光だけでなくビジネス利用にも人気。シンプルながら清潔な客室と、リーズナブルな料金が魅力。
施設の特徴
-
シングル〜ファミリールームまで対応
-
朝食無料サービスあり
-
全館Wi-Fi完備で快適
アクセス（脇本城まで）
-
車：約8分（約6km）
-
タクシー：約12分
近隣の観光スポット
-
五里合温泉（徒歩3分）
-
ゴジラ岩・入道崎（車で15分）
-
寒風山展望台（車で20分）
ANA楽パック
JAL楽パック白神展望温泉 美肌の湯 ホテルサンルーラル大潟｜絶景露天と癒しの時間を楽しむ温泉宿
| ホテル名 | 白神展望温泉 美肌の湯 ホテルサンルーラル大潟 |
|---|---|
| （読み） | てんねんおんせん びはだのゆ ほてるさんるーらる おおがた |
| 特 色 | 能代まで車で30分！各拠点へアクセス◎琥珀色の【モール温泉】は美肌の湯として有名♪ |
| 料 金 | 5434円～ |
| 住 所 | 〒010-0441 秋田県南秋田郡大潟村北1-3 |
| 電 話 | 0185-45-3311 |
| ＦＡＸ | 0185-45-3320 |
| 最寄駅 | 八郎潟 |
| アクセス | 秋田駅→八郎潟駅から車で２０分／秋田高速自動車道、琴丘・森岳ＩＣ～県道５４号線約１２ＫＭ（約１５分） |
| 駐車場 | 有り 800台 無料 先着順 |
| 投稿件数 | 875件 |
| ★の数 | （総合）： 4.50 |
白神山地を望む高台に建つホテルで、名物は何といっても「美肌の湯」と名高い展望温泉。開放感のある露天風呂からは、広大な大潟村の田園風景が一望できます。
施設の特徴
-
天然温泉の展望大浴場（源泉かけ流し）
-
和洋選べる客室タイプ
-
パン工房や地元特産品のショップ併設
アクセス（脇本城まで）
-
車：約15分（約12km）
-
タクシー：約20分（宿の送迎も応相談）
近隣の観光スポット
-
大潟村干拓博物館（徒歩5分）
-
白神ビューポイント（車で25分）
-
サンルーラル大潟足湯（館内）
JR楽パック男鹿温泉 湯けむりリゾート セイコーグランドホテル｜高級感とくつろぎの温泉リゾート
| ホテル名 | 男鹿温泉 湯けむりリゾート セイコーグランドホテル |
|---|---|
| （読み） | せいこーぐらんどほてる |
| 特 色 | 源泉かけ流し！当館自慢の「美肌の湯」と日本海の海幸を満喫。 |
| 料 金 | 10680円～ |
| 住 所 | 〒010-0687 秋田県男鹿市北浦湯本草木原50-1 |
| 電 話 | 0185-33-2131 |
| ＦＡＸ | 0185-33-3716 |
| 最寄駅 | 羽立 |
| アクセス | ＪＲ男鹿線 羽立駅⇒男鹿温泉行き路線バスにて４５分。 |
| 駐車場 | 有り ２０台 無料 予約不要 |
| 投稿件数 | 543件 |
| ★の数 | （総合）： 4.09 |
男鹿温泉郷を代表する大型リゾートホテル。広々とした客室、豊富な湯処、旬の海鮮料理が旅人の心をつかみます。観光拠点にも、記念日旅行にもおすすめの一軒です。
施設の特徴
-
大浴場・露天風呂ともに天然温泉
-
和会席・ビュッフェの食事スタイル
-
エステ・カラオケ・卓球など娯楽設備も充実
アクセス（脇本城まで）
-
車：約10分（約7km）
-
タクシー：約12分
近隣の観光スポット
-
入道崎灯台（車で12分）
-
なまはげ伝承館（車で8分）
-
男鹿温泉街散策（徒歩圏内）
男鹿温泉郷 元湯雄山閣｜源泉の恵みを堪能できる静寂の宿
| ホテル名 | 男鹿温泉郷 元湯雄山閣 |
|---|---|
| （読み） | おがおんせんきょう もとゆ ゆうざんかく |
| 特 色 | 自館専用の源泉を有し、豊富な湯量の100％天然温泉をかけ流し。 |
| 料 金 | 22000円～ |
| 住 所 | 〒010-0687 秋田県男鹿市北浦湯本草木原52 |
| 電 話 | 0185-33-3121 |
| ＦＡＸ | 0185-33-3122 |
| 最寄駅 | 羽立 |
| アクセス | JR男鹿線 羽立駅より路線バス4５分 秋田空港からはエアポートライナーが便利 昭和男鹿半島ＩＣからＲ１０１で４０分 |
| 駐車場 | 有り 30台 無料 先着順 |
| 投稿件数 | 219件 |
| ★の数 | （総合）： 5.00 |
男鹿温泉郷の中でも古くから親しまれている“元湯”。落ち着いた和の空間と天然の赤湯で、旅の疲れを癒してくれる隠れ家的存在です。
施設の特徴
-
自家源泉の赤湯が自慢の湯宿
-
静かな環境と丁寧な接客が評判
-
地元の山海の幸を活かした会席料理
アクセス（脇本城まで）
-
車：約9分（約6.5km）
-
無料送迎あり（要事前予約）
近隣の観光スポット
-
男鹿真山高山植物園（車で5分）
-
五社堂（徒歩10分）
-
地元鮮魚市場（車で3分）
脇本城の歴史と見どころ｜戦国の要衝が語る安東氏の栄光
戦国時代の日本海沿岸を守った名城
脇本城は、秋田県男鹿市脇本にある中世の山城で、15世紀ごろに築かれたとされます。当時この地を治めていたのは安東氏。北方の津軽、南の最上、さらには出羽を巡る勢力図の中で、脇本城は海陸を抑える要衝として非常に重要な役割を果たしていました。
特に安東愛季（ちかすえ）とその息子・忠季（ただすえ）の時代には勢力を大きく広げ、脇本城を拠点に“海の大名”として知られるほどになりました。海運と交易に長けた安東氏は、日本海の物流を制し、京都や鎌倉とも交易があったという記録も残されています。
自然地形を活かした構造が圧巻
脇本城の構造は、日本海を一望できる標高100mほどの丘陵に築かれ、本丸を中心にいくつもの曲輪（くるわ）が配置された複郭式。土塁、堀切、竪堀といった山城特有の防御設備がよく残っており、当時の軍事的な工夫を今に伝えています。
実際に歩いてみると、起伏に富んだ地形や自然の断崖を活用した防御線の巧みさに驚かされます。遺構がほぼ手つかずで残っているため、整備された近代城とは違い、当時の“生の戦国時代”を体感できるのが最大の魅力です。
日本海と男鹿の風を感じる絶景展望台
本丸跡は今や展望台のような存在となっており、天気が良ければ男鹿半島の岬や入道崎、さらには日本海の水平線までも望めます。春は新緑、秋は紅葉が美しく、特に夕陽が海に沈む時間帯は、訪れる人々を感動で包み込みます。
この「何もないけれど、すべてがある」とも言える風景こそが、脇本城の真骨頂。歴史だけでなく、風土や空気そのものが旅人の心を癒してくれるスポットです。
モデルコース｜1泊2日で巡る脇本城と男鹿の旅
1日目 午前：歴史を感じる脇本城散策
朝、秋田駅または男鹿駅からレンタカーまたはタクシーで脇本城へ向かいます。入口の案内板や駐車場から登城路を進むと、すぐに自然の地形を活かした土塁や堀切が目に入ります。
散策しながら約1時間で主要な曲輪を一周し、本丸からは日本海を一望できます。歴史的背景や安東氏の戦略を思い浮かべながらの登城体験は、旅のスタートとして最高の導入となるでしょう。
1日目 昼：地元グルメでエネルギーチャージ
お昼には「道の駅おが」や「魚っ喰いの田」で、男鹿の海産物を使った新鮮な定食を堪能しましょう。ハタハタの塩焼きや寒風山そばなど、男鹿ならではの味覚を楽しめます。
その後は「なまはげ館」や「男鹿真山伝承館」へ足を伸ばし、地元の文化や風習にも触れてみましょう。
1日目 夕方〜夜：温泉宿でくつろぎのひととき
夕方にはご紹介した宿泊施設のいずれかへチェックイン。
宿によっては展望風呂やエステ、地元産の食材を使った会席料理などが楽しめ、移動や散策の疲れをしっかり癒してくれます。
露天風呂で男鹿の風を感じながら、ゆっくりと過ぎていく時間に身を委ねる贅沢な夜をお過ごしください。
2日目 午前：男鹿の自然と景勝地を満喫
朝風呂と朝食を堪能したら、周辺の自然スポットへ。おすすめは以下のルートです：
-
「寒風山展望台」で360度のパノラマビュー
-
「ゴジラ岩」で写真映えする一枚を撮影
-
「八望台」からの絶景を楽しみながらコーヒータイム
男鹿半島は、自然がそのまま観光資源。特に車での移動がしやすいため、ドライブしながら各名所を楽しめるのが魅力です。
2日目 昼：お土産を選んで帰路へ
お昼頃には「オガーレ」や地元直売所に立ち寄り、お土産選び。白神山地の水や男鹿の海産加工品など、ここでしか手に入らない品も豊富です。
その後、秋田駅や空港へ向かって帰路へ。ゆったりとした時間が流れる男鹿の旅が、心にも身体にも深い癒しを残してくれることでしょう。
男鹿半島の観光スポットとご当地グルメ｜自然と文化が融合する魅力の地
ゴジラ岩と入道崎｜フォトジェニックな名所
男鹿を代表する絶景スポットといえば「ゴジラ岩」。夕陽に照らされたその姿は、本当にゴジラが海から現れたかのよう。訪れるなら夕方がおすすめで、インスタ映え間違いなしの一枚が撮れます。
近くの「入道崎」は、日本海に突き出した断崖絶壁の灯台エリア。夏には海風が心地よく、冬には荒波が見事な迫力。ドライブやサイクリングでも人気のルートです。
なまはげ館＆男鹿真山伝承館｜秋田の民俗文化に触れる
男鹿といえば「なまはげ」。この風習を学べるのが「なまはげ館」と「男鹿真山伝承館」です。なまはげの衣装を間近で見たり、映像で習俗の意味を学べるだけでなく、実演ではその迫力に驚くこと必至。
特にお子様連れや海外観光客にも人気のスポットで、「日本の伝統文化に触れる旅」にぴったりです。
寒風山展望台｜大パノラマで見る男鹿の地形
標高355mの寒風山は、男鹿半島の地形がよくわかる“自然の展望台”。回転展望台からは男鹿の海、潟湖、大潟村、白神山地、さらには鳥海山までが一望できます。
晴れた日には東北の自然のスケールを肌で感じられる、男鹿ならではの穴場スポットです。
男鹿の海鮮グルメ｜ハタハタ、しょっつる、寒風山そば
男鹿での食の楽しみといえば、やはり海産物。名物ハタハタは塩焼き・鍋・寿司など様々な形で味わえます。魚醤「しょっつる」を使った鍋や煮物は、独特の風味がクセになると評判。
また、「寒風山そば」は地元のそば粉を使い、のど越しと風味のバランスが絶妙。宿の食事でも、道の駅でも味わえるので、滞在中にぜひ一度は試してみてください。
旅前チェックリスト＆Q&A｜脇本城と男鹿を快適に楽しむために
よくある質問（Q&A）
Q. 脇本城までのアクセス方法は？
A. JR男鹿線「脇本駅」からタクシーまたは徒歩（約20分〜30分）。車なら秋田市から約40分で到着します。
Q. 観光のベストシーズンはいつ？
A. 春〜秋がおすすめです。特に新緑（5月）と紅葉（10月〜11月）が美しいです。
Q. 山城なので服装に注意は必要？
A. はい、スニーカーなど歩きやすい靴をおすすめします。坂や未舗装路が多いので、ヒールは避けましょう。
Q. 雪の時期でも登城できますか？
A. 積雪期（12月〜3月）は滑りやすく危険な場合も。防寒・滑り止め対策をして訪問しましょう。
Q. 子連れでも楽しめますか？
A. 観光施設（なまはげ館・水族館）は子供向けにも工夫されており、宿もファミリー向け対応可の所が多いです。
持ち物リスト｜快適旅のために
| 必需品 | 理由 |
|---|---|
| 歩きやすい靴 | 脇本城や寒風山など自然地形を歩くため |
| モバイルバッテリー | 写真・マップ・交通案内などで電池消耗が多いため |
| 現金 | 地元商店や小規模観光地では現金のみの場所も |
| 防寒具 | 風が強く肌寒いことがあるため（春・秋含む） |
| レインコート | 突然の雨にも対応できるように |
知っておきたい旅の小技
-
観光施設は「平日が空いていて狙い目」
-
食事は事前予約や開店直後がスムーズ
-
ガイドツアーは地元観光協会に事前連絡が安心
歴史と癒しの“ふたつの温もり”が待つ男鹿・脇本の旅
脇本城の丘から見下ろす日本海、そして静かに湯けむり立ち上がる男鹿温泉の宿々。
この旅は、過去と現在、歴史と癒し、自然と人情のすべてが調和した、心の温度が少し上がるような体験です。
歴史好きにはたまらない戦国の浪漫を、そして旅人には贅沢すぎない、でも確かな“満足感”を与えてくれる——それが、男鹿・脇本城を中心にした旅の真価です。
宿選びも、観光も、自分らしくカスタマイズできるこのエリアで、きっと“また来たい”と思える思い出ができるはずです。
次の休日は、男鹿で「心のリセット」をしてみてはいかがでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
この記事が読者様のお役に立てたら幸いです。
