伊勢神宮のお膝元として知られる三重県伊勢市にほど近い場所に、「田丸城跡」という隠れた名所があります。戦国時代には北畠氏の居城として栄え、その後織田信長の次男・信雄の居城となった歴史深いこの城は、今もなお当時の石垣や堀、天守台が残され、訪れる人々に戦国ロマンを伝えています。
観光の穴場として注目が集まる田丸城ですが、アクセス拠点となる伊勢市内には多くの宿泊施設が揃っており、伊勢神宮をはじめとする観光地とセットで旅の満足度を高めることができます。
本記事では、続・日本百名城にも選ばれています田丸城観光に便利な宿泊施設を5つ厳選し、それぞれの特徴やアクセス、周辺観光スポットまでを徹底解説。また、後半では田丸城の歴史や見どころ、観光モデルコース、地元グルメ、アクセス情報などを詳しく紹介します。
歴史好きも、伊勢旅行を計画中の方も必読の保存版ガイド。田丸城を中心に、充実した伊勢の旅をぜひご体験ください!
田丸城観光に便利なおすすめ宿泊施設5選
※:ランキングや表示順番はむーちゃんの独自調査によるもので公式ではありません。
伊勢かぐらばリゾート 千の杜
特徴:
伊勢神宮(内宮)からほど近い森の中にたたずむリゾート型旅館。自然に囲まれた落ち着いた空間で、温泉と会席料理、癒しのひとときを提供してくれます。露天風呂や大浴場が自慢で、旅の疲れをしっかり癒したい方に最適です。
田丸城までのアクセス:
-
車:約20分(国道23号・県道530号経由)
-
公共交通機関:伊勢市駅からJR田丸駅へ乗り換え約15分+徒歩10分
周辺観光スポット:
-
伊勢神宮 内宮:車で約10分
-
おかげ横丁:車で約10分
-
猿田彦神社:車で約12分
施設データ:
項目 | 内容 |
---|---|
チェックイン | 15:00〜 |
温泉 | 天然温泉(大浴場・露天あり) |
食事 | 地元食材の和会席が中心 |
駐車場 | 無料(80台) |
送迎 | 伊勢市駅から予約制あり |
コンフォートホテルERA伊勢(2025年1月30日リブランド)
ホテル名 | コンフォートホテルERA伊勢(2025年1月30日リブランド) |
---|---|
(読み) | こんふぉーとほてるえらいせ |
特 色 | ポイント最大10倍!得旅キャンペーン参加中◆伊勢神宮外宮徒歩圏内◆野菜やフルーツ充実の朝食ビュッフェ |
料 金 | 4500円~ |
住 所 | 〒516-0073 三重県伊勢市吹上1-3-26 |
電 話 | 0596-27-1811 |
FAX | 0596-27-1812 |
最寄駅 | 伊勢市 |
アクセス | 近鉄・JR「伊勢市駅」南出口より徒歩約3分◆伊勢神宮外宮徒歩約5分◆伊勢西ICより約6分◆伊勢志摩観光の拠点に最適 |
駐車場 | 敷地内駐車場18台有・1泊(15時から翌10時)1,000円 ※先着順 |
投稿件数 | 1383件 |
★の数 | (総合): 4.42 |
特徴:
JR伊勢市駅から徒歩圏内に位置する、利便性抜群のビジネスホテル。2025年のリブランドで「ERA(エラ)」の名を冠し、より快適性・機能性を高めたホテルとして登場。無料朝食や無料Wi-Fiなど、サービスが充実しています。
田丸城までのアクセス:
-
電車:約15分(JR伊勢市駅→JR田丸駅)+徒歩10分
-
車:約15分
周辺観光スポット:
-
伊勢神宮 外宮:徒歩約5分
-
伊勢市駅前商店街:徒歩約3分
-
神宮徴古館:車で約10分
施設データ:
項目 | 内容 |
---|---|
チェックイン | 15:00〜 |
朝食 | 無料(パン・サラダなど軽食) |
Wi-Fi | 無料 |
客室タイプ | シングル・ツイン中心 |
エコ対応 | ノークリーニング連泊プランあり |
EN HOTEL Ise(エンホテル伊勢)
特徴:
デザイン性と利便性を兼ね備えた新感覚のライフスタイルホテル。モダンで落ち着いた内装が特徴で、ビジネスにも観光にも対応。館内にカフェ併設で、地元志摩産の食材を使った朝食が好評。
田丸城までのアクセス:
-
電車:約15分(JR伊勢市駅→JR田丸駅)+徒歩10分
-
車:約15分
周辺観光スポット:
-
伊勢神宮 外宮:徒歩約7分
-
宇治山田駅前商店街:徒歩約10分
-
伊勢市立郷土資料館:徒歩約15分
施設データ:
項目 | 内容 |
---|---|
チェックイン | 15:00〜 |
館内施設 | カフェ併設・ラウンジスペースあり |
食事 | 朝食付きプランあり(カフェ提供) |
駐車場 | 提携あり(有料) |
スタイル | おしゃれなライフスタイル型ホテル |
伊勢外宮参道 伊勢神泉
特徴:
伊勢市駅すぐの好立地にありながら、全室に客室露天風呂を備えた贅沢な宿。大人の隠れ家として人気で、和モダンの客室と旬の和会席料理、極上の接客が魅力。記念日や夫婦旅におすすめ。
田丸城までのアクセス:
-
車:約15分
-
電車:約15分(JR伊勢市駅→田丸駅)+徒歩10分
周辺観光スポット:
-
伊勢神宮 外宮:徒歩約1分
-
宇治山田駅:徒歩約10分
-
伊勢河崎商人館:徒歩約15分
施設データ:
項目 | 内容 |
---|---|
チェックイン | 15:00〜 |
特徴 | 全室客室露天風呂付き |
食事 | 和会席料理(個室食対応可) |
駐車場 | 無料 |
サービス | ウェルカムドリンク・ナイトスイーツあり |
伊勢パールピアホテル
特徴:
リーズナブルな価格で宿泊できるビジネス&観光対応型ホテル。伊勢市駅から徒歩3分の好立地で、近隣には飲食店も豊富。館内には大浴場やレストランもあり、便利さと快適さを兼ね備えています。
田丸城までのアクセス:
-
電車:約15分(JR伊勢市駅→田丸駅)+徒歩10分
-
車:約15分
周辺観光スポット:
-
伊勢神宮 外宮:徒歩約7分
-
伊勢市駅周辺の居酒屋街:徒歩約5分
-
神宮徴古館:車で約10分
施設データ:
項目 | 内容 |
---|---|
チェックイン | 14:00〜 |
館内施設 | レストラン・大浴場あり |
朝食 | 和洋ビュッフェ形式(有料) |
Wi-Fi | 無料 |
ファミリー対応 | 和洋室あり・子ども用アメニティ充実 |
田丸城の歴史
北畠氏による田丸城の築城とその背景
田丸城は、南北朝時代の有力武将・北畠顕能(きたばたけあきよし)によって1336年に築かれました。北畠氏は伊勢国司として南朝方の重要な勢力であり、田丸の地は伊勢神宮への道中に位置する戦略的な要地でした。そのため田丸城は、伊勢を統治するための軍事的・政治的拠点として築かれたのです。
築城当初は山城でありながら、麓に居館を構える平山城の要素も持ち合わせていました。また、北畠氏は公家出身でもあり、文化的素養も高かったため、城には能舞台や書院なども備えられていたとされています。
戦国時代と織田信雄による改修
戦国時代には北畠氏の力も次第に弱まり、織田信長によって攻略されます。信長は次男・信雄(のぶかつ)を北畠家に婿入りさせ、その後、実権を掌握。1575年には田丸城を大規模に改修し、自らの本拠としました。
この時に天守が築かれ、石垣や堀も整備されて近世城郭としての姿に進化しました。現在でも天守台の石垣はその名残を留めており、織田家による築城技術の高さが伺えます。
江戸時代の田丸城とその役割
織田信雄が伊賀に転封された後、田丸城は紀州藩の付属領として管理され、後に紀州徳川家の家臣・久野家が城主となりました。久野氏の治世は約200年続き、田丸は城下町として安定した時代を迎えます。
この時代、田丸城は軍事的な役割を大きく果たすことはなくなりましたが、伊勢神宮に向かう参拝客が増えたことにより、宿場町としての役割を持つようになりました。現在もその名残は町並みに見ることができます。
明治以降の廃城と保存活動
明治時代になると、廃藩置県の影響で田丸城も廃城となり、建物の多くが解体されました。しかし、地元住民の保存活動により、天守台や石垣、堀の一部は残され、昭和には史跡として整備されました。
現在は「田丸城跡」として城山公園に整備され、市民の憩いの場や歴史教育の場としても活用されています。春には桜の名所として、また秋には紅葉スポットとして観光客が訪れる人気のスポットです。
文化財としての価値と現代の田丸城
田丸城跡は、国の指定文化財にはなっていないものの、三重県の重要な歴史遺産として保護されています。特に織田信雄時代の石垣や天守台は、戦国末期の築城技術を今に伝える貴重な遺構です。
地元では毎年「田丸城まつり」が開催され、甲冑姿のパレードや城下町の再現イベントなど、歴史を活かした観光振興が進んでいます。これにより、若い世代にも歴史の魅力が伝わる取り組みがなされています。
田丸城の見どころ
天守台跡と壮麗な石垣の遺構
田丸城の象徴とも言えるのが、山頂に残る天守台跡です。織田信雄によって築かれたとされるこの天守台は、見事な石積みが今も残っており、往時の威厳を感じさせてくれます。
石垣は「野面積み(のづらづみ)」と呼ばれる自然石を活かした技法で築かれており、武骨ながらも力強い構造が特徴。四方に開けた視界からは、南伊勢の山々や田丸の町並みを一望でき、絶好の撮影スポットとしても人気です。
本丸跡の広場と歴史パネル
天守台のすぐ下に広がる本丸跡には、現在芝生の広場として整備されており、各所に解説パネルが設置されています。北畠氏から織田信雄、そして久野家へと続く田丸城の歴史が、分かりやすい言葉と図で紹介されており、歴史初心者でも学びながら見学が可能です。
春にはこの本丸跡で地元のお祭りやイベントが開催され、地域の人々の憩いの場としても親しまれています。
城内に残る井戸や水堀跡
田丸城跡には、当時の生活を偲ばせる井戸や水堀の跡も残っています。井戸は「金明水」と呼ばれ、城内で最も重要な水源とされていた場所。現在でもその姿を見ることができ、石組みの美しさや保存状態の良さに驚かされます。
水堀の一部も石垣とともに残っており、戦国時代の防御設備としての工夫を垣間見ることができます。城好きには必見のディテールです。
春の桜と秋の紅葉が彩る自然美
田丸城跡は、自然の美しさも大きな魅力の一つ。特に春になると約300本の桜が一斉に咲き誇り、天守台から見下ろす桜の海はまさに絶景です。夜にはライトアップも行われ、幻想的な夜桜を楽しめます。
また秋には紅葉が石垣に映え、歴史遺産と自然の融合が見事に調和。四季を通じて違った表情を見せるため、リピーターも多いスポットです。
城山公園としての整備と地元イベント
田丸城跡は現在「城山公園」として整備され、遊歩道やベンチ、展望台などが整っています。地元の子どもたちが遠足に訪れるほか、散歩やジョギングコースとしても利用されており、歴史と生活が融合した空間となっています。
また、春の「さくらまつり」や秋の「田丸城まつり」など、地域密着型のイベントも多く開催され、観光客と地元の人々が交わる活気ある空間となっています。