函館の歴史と風情が色濃く残る場所「志苔館(しのりたて)」。その名を聞いてピンと来る人は少ないかもしれませんが、実は北海道南部・渡島半島の玄関口に佇むこの史跡は、14世紀の和人とアイヌの歴史が交錯する貴重な遺構として、静かなブームを巻き起こしています。国指定史跡にもなっており、歴史好きにはたまらない観光スポットです。
しかも、この志苔館から車でわずか10分ほどの場所には、北海道屈指の温泉地「湯の川温泉」があります。目の前に津軽海峡が広がる絶景と、新鮮な海の幸を楽しめる贅沢な温泉宿が並び、観光と癒しを同時に満喫できる贅沢なエリアです。
この記事では、志苔館を訪れる旅行者にぴったりな湯の川温泉のおすすめ宿5選と、志苔館の見どころや歴史を分かりやすく徹底解説していきます。宿泊から観光まで、この一記事で「志苔館を起点とした旅」を完全ナビゲート!
志苔館観光に便利なおすすめ宿泊施設5選
函館湯の川温泉 海と灯/ヒューイットリゾート
絶景と北海道グルメを同時に楽しめる贅沢宿
「海と灯/ヒューイットリゾート」は、函館の湯の川温泉街の中でも特にロケーションに恵まれた宿。最上階に設けられた展望露天風呂からは、津軽海峡と行き交う船を一望できます。夜には海に浮かぶ漁火(いさりび)も見え、まさに函館らしい情緒あふれる滞在が可能です。
館内では地元食材を活かしたビュッフェが好評で、海鮮丼や北海道産牛の鉄板焼きなど、目にも美味しい料理が並びます。観光だけでなく「食」も重視したい方にはぴったりの宿です。
志苔館へのアクセス
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車:約10分(約5km)
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バス:湯の川温泉電停から「志海苔」バス停下車、徒歩約10分
周辺観光スポット
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函館市熱帯植物園(徒歩5分)
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湯倉神社(徒歩8分)
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五稜郭タワー(車で15分)
SINORI 205
歴史と現代が調和した、こだわりの隠れ家宿
名前の「SINORI」は、まさに「志苔館」に由来。志苔館から最も近いおしゃれ宿として注目を集めています。わずか数室のみのプライベートな空間で、すべての客室がオーシャンビュー。モダンながらもどこか和を感じるインテリアは、大人の隠れ家といった雰囲気です。
夕日が沈む時間帯には、客室の窓から黄金色に染まる海を独り占め。夜には星空を見ながらゆったりと過ごすことができます。小規模ならではの静かな時間を求める方におすすめ。
志苔館へのアクセス
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徒歩:約15分(約1.2km)
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車:約3分
周辺観光スポット
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函館空港(車で7分)
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トラピスチヌ修道院(車で10分)
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函館山ロープウェイ(車で20分)
イマジンホテル&リゾート函館
ファミリー層に人気!温泉とエンタメが充実の大型リゾート
イマジンホテルはファミリーやグループ旅行におすすめのリゾートタイプの宿泊施設。広々とした大浴場や展望露天風呂、さらにはキッズ向けのプレイエリアも完備しており、家族連れでも安心して宿泊できます。
食事は海鮮ビュッフェが中心で、季節ごとの地元食材を使った料理が並びます。お風呂上がりに楽しめるマッサージチェア付きラウンジなど、館内で一日中過ごせるのも魅力です。
志苔館へのアクセス
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車:約12分
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バス:湯の川温泉電停から「志海苔」バス停まで約20分、徒歩10分
周辺観光スポット
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函館市熱帯植物園(徒歩7分)
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市電「湯の川温泉」駅(徒歩5分)
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函館朝市(車で15分)
函館・湯の川温泉 ホテル万惣(オリックスホテルズ&リゾーツ)
デザイン性と機能性が融合した和モダンホテル
ホテル万惣は、2020年にリニューアルされたばかりのモダンで落ち着いた雰囲気の宿。和の要素を取り入れたデザインが随所に見られ、特にラウンジスペースやライブラリーは滞在中の癒しの場として人気です。
食事はライブキッチン形式のブッフェが評判で、北海道産の魚介やお肉を目の前で調理してくれるライブ感が楽しめます。女性に嬉しいアメニティも充実しており、カップルや女子旅にもおすすめです。
志苔館へのアクセス
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車:約10分
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バス:約20分(「志海苔」バス停下車、徒歩10分)
周辺観光スポット
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湯の川温泉足湯「湯巡り舞台」(徒歩5分)
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函館競馬場(徒歩10分)
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五稜郭公園(車で15分)
ホテル名 | 函館・湯の川温泉 ホテル万惣(オリックスホテルズ&リゾーツ) |
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(読み) | はこだて ゆのかわおんせん ほてるばんそう(おりっくすほてるず&りぞーと) |
特 色 | お食事と温泉が大好評! 函館空港より車で10分 ファミリー・カップル歓迎♪ |
料 金 | 10170円~ |
住 所 | 〒042-0932 北海道函館市湯川町1-15-3 |
電 話 | 0138-57-5061 |
FAX | 0138-57-5881 |
最寄駅 | 函館 |
アクセス | JR函館駅より車で15分、函館空港より車で10分。湯の川温泉電停より徒歩5分 |
駐車場 | 有り 90台 無料 予約不要 (マイクロバス・キャンピングカー可) |
投稿件数 | 1020件 |
★の数 | (総合): 4.54 |
湯元 漁火館
津軽海峡を望む、昔ながらの和風旅館
「漁火館」は名前の通り、夜に見える漁火が魅力の老舗旅館。すべての客室と露天風呂から海が見える、絶景自慢の温泉宿です。施設自体は新しいわけではありませんが、その分アットホームなサービスと落ち着いた雰囲気でリピーターが絶えません。
料理は主人が目利きした新鮮な魚介をふんだんに使った会席スタイル。特に朝食に出るイカ刺しは絶品と評判です。
志苔館へのアクセス
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車:約5分
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徒歩:約20分
周辺観光スポット
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湯倉神社(車で10分)
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函館空港(車で5分)
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トラピスチヌ修道院(車で8分)
志苔館の歴史、見どころ、モデルコース、グルメ、観光情報
志苔館の歴史を知る
志苔館とは何か?その成立背景
志苔館(しのりたて)は、14世紀末から15世紀初頭にかけて、和人が築いたとされる中世の館(たて)で、道南12館の一つに数えられています。元々は、交易拠点や防衛施設としての役割があり、特にアイヌとの交易や紛争に関わる重要な舞台でもありました。
戦国時代以前の北海道の歴史はあまり知られていませんが、志苔館はそんな時代の和人とアイヌの関係を語るうえで極めて重要な史跡です。遺跡内からは陶磁器や鉄製品なども出土しており、当時の文化交流や生活様式を今に伝えています。
このような歴史背景から、志苔館は国指定史跡となり、現在も整備された形で観光客に開放されています。
志苔館が果たした役割とその意義
志苔館は、交易拠点としてだけでなく、対アイヌ戦略の拠点でもありました。室町時代には和人が蝦夷地(今の北海道)に進出し、アイヌとの関係性が複雑化する中で、志苔館のような施設が建設されました。
1457年にはアイヌによる「コシャマインの戦い」が起こり、志苔館を含む道南12館が攻撃対象となったことで知られています。この戦いは、和人とアイヌの大規模な衝突の一つであり、志苔館がその最前線にあったことを物語っています。
つまり志苔館は、単なる交易の場ではなく、歴史的な紛争の舞台でもあったのです。
出土品から読み解く中世の暮らし
志苔館からは様々な出土品が見つかっており、その中には中国製の青磁や白磁、国産の瀬戸焼などが含まれます。これらの品々は、当時の和人がアイヌや他地域と広範囲にわたって交易していたことを示しています。
また、武器や鉄製の農具なども発見されており、生活や防衛の両面で当時の人々の知恵が凝縮されていたことがわかります。特に鉄製の鍬や包丁などは、当時の生活をリアルに想像させてくれる貴重な資料です。
なぜ志苔館が国指定史跡になったのか
志苔館は、1991年(平成3年)に国の史跡に指定されました。指定の理由は以下のように整理できます。
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中世の和人とアイヌの関係を物語る貴重な遺構であること
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出土品が多く、文化的・歴史的価値が高いこと
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他の道南12館との関連性が高く、広域的な視点で重要であること
これらの条件を満たす志苔館は、今も北海道教育委員会などによって保存・整備が進められています。
志苔館の再現整備と保存活動
志苔館は現在、遺構としての保存とともに、訪問者が当時の雰囲気を感じられるように整備が進められています。木柵や掘立柱建物の跡を復元した展示なども行われており、歴史ファンだけでなく一般の観光客にもわかりやすく工夫されています。
さらに、近隣には解説パネルや案内板が設置されており、子ども連れでも学びながら観光を楽しむことができます。
志苔館の見どころ
復元された館跡と周囲の防御施設
志苔館では、発掘調査に基づいて館の構造や防御施設が一部再現されています。特に注目すべきは、土塁や堀が当時のままの形状で残されており、14世紀の築城技術を肌で感じることができる点です。
周囲を取り囲むように築かれた二重の土塁と深い堀は、外敵から身を守るための工夫が随所に見られます。これらは単なる遺跡ではなく、戦いの歴史を物語る生きた証でもあるのです。
訪れた際は、ぜひ上から館跡を俯瞰できるポイントから見てみましょう。地形を活かした配置と防御の仕組みが、非常に緻密であることがわかります。
志苔館から望む津軽海峡の絶景
志苔館が築かれた場所は、海に面した小高い丘。ここからは津軽海峡が一望でき、天気が良ければ下北半島や青森の山々まで見渡せます。
この絶景も、館の立地がいかに戦略的であったかを物語る要素です。海上交通を監視し、敵の動向をいち早く察知できるポジションに築かれた理由が一目で理解できます。
現在では、この海を眺めながら歴史に思いを馳せるという、贅沢な体験が可能です。夕暮れ時に訪れれば、赤く染まる海とともに、幻想的なひとときを楽しめます。
志苔館の案内板と解説資料
志苔館には、史跡全体を案内する複数の解説板が設置されています。専門的な知識がなくても理解できるように、簡単な言葉で歴史や出土品の情報が紹介されています。
また、函館市教育委員会が発行するパンフレットも現地で入手可能。これを片手に歩けば、見逃しがちな遺構やポイントも効率よく巡ることができます。
観光に来た際は、ぜひ解説板を活用して「ただ見るだけで終わらない」知的な観光体験をしてみてください。
季節ごとの景色の変化を楽しむ
志苔館は一年を通して違った顔を見せてくれます。春には野草が咲き誇り、夏は青々とした芝生と海の青さのコントラストが美しく、秋には紅葉が周囲を彩ります。
冬には雪に覆われ、まるで時代が止まったような静けさに包まれるのも魅力。どの季節に訪れても、写真映えする絶景が広がっています。
観光の際は、訪れる季節によって違った楽しみ方ができるので、何度来ても飽きないスポットです。
夜間のライトアップイベント(期間限定)
最近では、地元のイベントとして期間限定のライトアップも行われることがあります。特に夏場や歴史イベントと連動して、志苔館が幻想的に照らされる様子はSNS映え間違いなし。
ライトアップ時には地元ガイドによる解説ツアーが実施されることもあり、歴史ファンはもちろん、カップルや家族連れにも人気の企画となっています。
公式サイトや函館市の観光情報でイベント情報を事前にチェックして、タイミングを合わせて訪れるのがおすすめです。
志苔館を楽しむモデルコース
半日で満喫!志苔館と周辺名所コース
時間がないけど志苔館をしっかり楽しみたい方には、半日で巡れるコースがおすすめです。スタート地点は湯の川温泉の宿から。朝食をゆっくりとった後でも、志苔館とその周辺を十分に回れます。
モデルコース(約4時間)
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湯の川温泉を出発(9:00)
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志苔館に到着(9:15)
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志苔館見学(約1時間)
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トラピスチヌ修道院へ(10:30〜11:00)
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函館空港の展望デッキで軽く観光(11:15〜11:45)
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湯の川温泉に戻り昼食(12:00)
このコースなら午前中だけで主要なスポットを楽しめます。移動距離も短く、車がなくてもバスやタクシーで対応可能です。
志苔館+グルメ+温泉の王道1日コース
観光とグルメ、温泉をしっかり楽しみたい方には、1日かけたゆったりプランが最適。湯の川温泉の宿を拠点にすれば、ストレスの少ない観光が叶います。
モデルコース(約7時間)
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9:00 湯の川温泉を出発
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9:20 志苔館見学(歴史パネルや絶景を楽しむ)
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10:30 トラピスチヌ修道院へ移動・観光
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12:00 函館朝市へ移動、海鮮ランチ
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14:00 五稜郭タワー・公園で歴史探訪
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16:00 湯の川温泉に戻り、日帰り入浴や足湯
歴史と食と温泉を一度に満喫できる王道コースです。
歴史好き必見!道南12館制覇チャレンジコース
道南12館に興味がある方は、志苔館をスタート地点として他の館跡も巡ってみましょう。1日で数カ所を巡ることができ、歴史マニアにはたまらない充実旅になります。
訪問例
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志苔館(函館市)
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茂別館(北斗市)
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花沢館(函館市)
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上ノ国勝山館(上ノ国町)
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松前館(松前町)
ルートは車での移動が前提となりますが、道南の自然や海沿いの景色も楽しめます。
親子で楽しむ!歴史×自然×体験コース
子ども連れでも楽しめる志苔館観光コースをご紹介。遺跡だけでなく、動植物や体験施設も織り交ぜたバランスの良いコースです。
親子向けコース(約6時間)
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志苔館(見学+自由探索)
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函館市熱帯植物園(サルの温泉や植物観察)
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函館市郷土資料館(体験型展示が人気)
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函館山展望台(ロープウェイで山頂へ)
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夜は湯の川温泉でゆっくり宿泊
飽きさせない工夫が満載で、小学生でも楽しく学べます。
志苔館と文学・芸術スポットを巡る大人旅
少し大人向けのしっとり旅をしたい方は、文学や芸術に触れられるスポットを組み合わせましょう。志苔館の静けさと文学の香りが漂うコースです。
大人旅コース(約6時間)
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志苔館(ゆっくり散策)
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函館市文学館(芥川龍之介や石川啄木の展示)
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北方民族資料館(アイヌ文化に触れる)
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旧函館区公会堂(歴史的建造物で記念撮影)
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湯の川温泉の老舗旅館で夕食&宿泊
知的好奇心を満たしたい大人旅にぴったりです。
志苔館周辺グルメスポット
海鮮好きにおすすめ!函館朝市で絶品丼ぶり
志苔館から車で15分ほどでアクセスできる「函館朝市」は、新鮮な海鮮グルメの宝庫。朝5時から営業しており、旅行者はもちろん地元民にも愛される名所です。
特に人気なのが、自分で具材を選んで作れる「のっけ丼」。イクラ・ホタテ・ウニ・カニなどの具材を市場で選び、自分だけの海鮮丼が楽しめます。朝から豪華な海の幸を堪能できる贅沢体験です。
また、活イカ釣り体験ができるコーナーもあり、釣ったイカをその場で刺身にしてもらうことも可能。食の楽しみとエンタメ性を両立した名物スポットです。
湯の川温泉街の人気店「すし蔵」
地元の人に愛されている寿司の名店「すし蔵」は、観光客にも口コミで広がる人気店です。ネタは地元・函館港に揚がった新鮮な魚を中心に構成されており、職人が握る本格派ながら価格は良心的。
おすすめは「おまかせ握り10貫セット」と「函館三昧セット」。旬の魚が日替わりで出るため、季節を感じられる寿司が楽しめます。
志苔館観光の後に、湯の川温泉へ戻ってのんびりランチを楽しむのに最適な一軒です。
函館塩ラーメン発祥の店「函館麺厨房 あじさい」
函館と言えば、忘れてはいけないのが塩ラーメン。中でも有名なのが、「函館麺厨房 あじさい」。クリアであっさりしたスープが特徴で、最後の一滴まで飲み干せる美味しさです。
麺はストレートの中細麺で、スープとの相性が抜群。チャーシューも程よい脂身で、全体的にバランスが取れた味わいになっています。
五稜郭タワー近くの本店が有名ですが、空港店もあり、志苔館からの帰路に立ち寄りやすいのもポイントです。
地元食材を味わえるレストラン「レストラン五島軒 本店」
明治12年創業の老舗洋食レストラン「五島軒」は、函館の歴史あるグルメスポット。欧風カレーで有名ですが、シチューやハヤシライスも絶品で、落ち着いた雰囲気の中で上質な洋食を楽しめます。
志苔館の歴史的雰囲気と合わせて、クラシックな洋食を楽しむのは非常に相性がよく、旅の締めくくりにふさわしい食体験ができます。
特に「明治のカレー」はスパイスとバターの香りが絶妙で、リピーターが多い逸品です。
函館空港内の「ラッキーピエロ」空港店で手軽なご当地グルメ
地元のソウルフード「ラッキーピエロ」もぜひ味わいたいグルメ。空港内の店舗では、函館名物「チャイニーズチキンバーガー」や「ラッキーエッグバーガー」など、ボリューム満点のご当地バーガーが人気です。
観光やフライトの合間に手軽に食べられるため、忙しい旅程でも無理なくグルメ体験ができます。子どもから大人まで幅広い層に愛される味なので、ファミリー旅にもおすすめです。
志苔館観光情報まとめ
志苔館へのアクセスと駐車場情報
志苔館は函館市街地からのアクセスが非常に良く、初めて訪れる方でも迷うことなく到着できます。主なアクセス手段は以下の通りです。
アクセス手段一覧:
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車:函館駅から約20分、函館空港からは約10分
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バス:函館バス「志海苔」停留所から徒歩10分
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徒歩:湯の川温泉エリアからなら約30分〜40分で歩くことも可能
現地には無料駐車場があり、普通車であれば10台程度停められます。混雑することはほとんどなく、土日や観光シーズンでも安心して利用できます。
また、自転車でのアクセスも可能で、函館市内でレンタサイクルを利用して訪れる方も増えています。
観光に必要な所要時間の目安
志苔館の見学にかかる所要時間は、以下を目安にすると無理なく回れます。
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さっと一周(写真撮影中心):約30分
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歴史パネルをじっくり読みながら:60〜90分
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周辺散策も含めた場合:2時間以上
館跡そのものはそれほど広くありませんが、絶景を見ながらゆっくりと過ごしたり、地元の人とのふれあいを楽しんだりすると、時間はあっという間に過ぎます。
トラピスチヌ修道院など他の観光地との組み合わせで、半日〜1日コースにするのが理想です。
志苔館のベストシーズンはいつ?
志苔館は通年訪れることができますが、特におすすめの季節は以下の通りです。
季節 | 特徴 |
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春(4月〜5月) | 若草が芽吹き、心地よい気候。観光客も少なめでゆったり見学可。 |
夏(6月〜8月) | 海の青さが際立つ絶景。夜の漁火が特に美しい。 |
秋(9月〜10月) | 紅葉と落ち葉で幻想的な雰囲気。散策に最適。 |
冬(11月〜3月) | 雪化粧で一変する景観。静かな雰囲気が魅力。風対策は必須。 |
季節ごとに違った表情が楽しめるため、何度訪れても新しい発見があります。
志苔館観光に役立つ持ち物と服装
志苔館は丘陵地帯に位置しているため、足元の整備はされているものの、以下の持ち物・服装を用意しておくと安心です。
おすすめの持ち物:
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歩きやすいスニーカーや登山靴
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季節に応じた上着(特に風が強いためウィンドブレーカーなど)
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飲み物(自販機は近くにありません)
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日焼け止め・帽子(夏季)
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カメラやスマホ(三脚使用可)
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ガイドブック or パンフレット(現地で配布あり)
特に海沿い特有の強風に備えた服装をおすすめします。冬季は防寒対策をしっかりと行いましょう。
現地スタッフ・ガイドツアーの有無
現在、志苔館では常駐スタッフによるガイドはありませんが、函館市が主催する歴史講座やガイド付きウォーキングツアーが不定期で開催されています。
また、以下のような情報源を活用することで、より理解を深めながら見学できます。
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函館市教育委員会発行の公式パンフレット
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スマホで読めるQRコード付き案内板
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近隣施設(函館市郷土資料館、北方民族資料館)での展示解説
事前に函館市観光情報サイトなどでイベントスケジュールをチェックしておくと、運が良ければガイドツアーに参加できるチャンスもあります。
まとめ
志苔館は、北海道南部・函館に残された貴重な中世の館跡であり、和人とアイヌの交流や対立を知るうえで欠かせない歴史的スポットです。その歴史的価値はもちろん、津軽海峡を望む絶景や、整備された遺構を見学できる点も大きな魅力です。
さらに、近隣には「湯の川温泉」などの人気温泉地や観光施設が点在しており、観光・グルメ・宿泊のすべてが揃ったエリアです。本記事で紹介した宿泊施設や観光ルートを参考に、ぜひ志苔館を中心とした函館旅を楽しんでください。