歴史ロマンあふれる愛媛県今治市の「今治城」。
海水を取り込んだ堀、名将・藤堂高虎の築城術、しまなみ海道の絶景とグルメ…。
そんな魅力あふれる今治を満喫するための完全ガイドがこの1本!
今治城の見どころから、おすすめホテルランキング、モデル観光コース、雨の日対策まで、保存版として使える情報をぎっしり詰め込みました。
歴史ファン必見!今治城の魅力を徹底解説
今治城とは?築城の背景と特徴
今治城は、1602年に築城の名手・藤堂高虎によって築かれた、日本でも数少ない「海城(うみじろ)」です。愛媛県今治市の中心部、瀬戸内海に面する平地に建てられ、堀には実際に海水が引き込まれており、潮の満ち引きによって水位が変化するという、全国的にも非常に珍しい構造を持っています。
藤堂高虎は、数々の城を築いた戦国末期から江戸初期にかけての名将であり、実戦経験をもとに考案された合理的かつ美しい築城術を用いて、今治城を完成させました。石垣の角度、堀の深さ、枡形虎口など、敵の侵入を防ぐための巧妙な仕掛けが随所に施されており、戦国の知恵が凝縮された城といえます。
当初の天守は明治維新後に取り壊されましたが、1980年に再建され、現在では展望施設として一般公開されています。内部には今治の歴史や藤堂高虎に関する資料が多数展示されており、単なる風景観賞にとどまらず、学びの場としても価値の高いスポットです。
そして「日本百名城」にも選ばれています。
海とつながる独自構造「海城」の魅力とは?
海城とは、堀に海水を取り込み、潮の流れを利用して防御機能を高めた城のことを指します。今治城は、その代表例であり、別名「吹揚(ふきあげ)城」とも呼ばれています。城の四方を取り囲む堀は、干満によって表情を変え、自然の力を取り入れた防衛構造は世界的にも珍しいものです。
この海城構造には、敵の上陸や堀越えを難しくするという軍事的利点があります。さらに、城下から城へ物資を運ぶ際にも、舟を用いた水運が可能であり、内堀に舟着場が設けられていた形跡も残っています。
このような構造は、地形を活かしながら、軍事・経済・防災の3つの観点を備えた実用的な設計となっており、藤堂高虎の築城術の真骨頂といえます。
現在の今治城と周辺の見どころ
再建された天守からは今治市内や瀬戸内海、しまなみ海道の一部まで一望でき、絶好のフォトスポットとして人気です。城内の展示物は歴史好きにはたまらない内容で、鎧や刀剣、古地図などが揃い、城の歴史だけでなく、今治の地場文化にも触れることができます。
堀の周辺には吹揚神社や、石垣を間近に観察できる遊歩道が整備されており、朝夕の散策にぴったりです。春には桜が咲き誇り、堀に映る花景色は、まるで絵画のよう。秋には紅葉、冬は澄んだ空気の中でのライトアップも幻想的で、季節ごとの魅力にあふれています。
藤堂高虎と築城の美学
藤堂高虎は、近世城郭の完成形を作り上げた人物として知られ、実際に手掛けた城は20を超えます。その中でも今治城は、海城という独自性と、防御性、美しさを兼ね備えた代表作の一つです。
彼は主君が変わっても忠義を尽くし続けた実力派武将で、その築城術は単なる構造物としての強さだけでなく、「人が住み、守るために最適な設計」として今も高く評価されています。
今治城を訪れることで、藤堂高虎の生きた戦国の時代と、彼の築城哲学に触れることができるでしょう。
今治城で楽しむ四季折々の風景
今治城は、どの季節に訪れても楽しめる魅力的な観光地です。
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春: 桜が咲き乱れ、堀に映る景色が美しい。城を背景に写真を撮るならベストシーズン。
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夏: 緑が濃くなり、海風が心地よい。夕暮れ時の天守から見るサンセットは絶景。
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秋: 紅葉と石垣のコントラストが映え、カメラを持った観光客が増える時期。
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冬: 空気が澄み、遠くまで見渡せる。夜間のライトアップで幻想的な雰囲気に包まれる。
歴史・自然・美しさを兼ね備えた今治城は、まさに大人の知的な休日にふさわしい場所です。
今治城観光におすすめ!宿泊ホテルランキングTOP5
今治城の観光を存分に楽しむには、立地や利便性を考慮した宿泊先選びが重要です。以下に、今治城観光に最適なホテルをランキング形式でご紹介します。
※:ランキングや表示順はむーちゃんの独自によるもので公式なものではありません。
【第1位】ホテルポートサイド今治
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今治城までのアクセス:
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徒歩:約10分
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自転車:約5分
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周辺観光スポットとアクセス:
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今治港(徒歩5分)
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辰之口公園(徒歩1分)
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しまなみ海道起点「サンライズ糸山」(車で約15分)
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タオル美術館ICHIHIRO(車で約20分)
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ホテルポートサイド今治は、港町ならではの静けさと海の景観を楽しめるシンプルながら快適な宿。ビジネスホテルでありながら、観光拠点としての機能も充実しており、特にしまなみ海道サイクリストに人気があります。客室からは今治港を一望でき、朝日や夕焼けも魅力的です。
設備面でもWi-Fi完備、部屋も清潔で落ち着いた雰囲気。徒歩圏内に今治城があるため、チェックイン前後にふらりと歴史散策が楽しめます。
【第2位】天然温泉 海道の湯 スーパーホテル今治
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今治城までのアクセス:
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徒歩:約12分
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自転車:約5分
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周辺観光スポットとアクセス:
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今治駅(徒歩10分)
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今治港(徒歩15分)
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タオル美術館(車で約20分)
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スーパーホテル今治は、天然温泉「海道の湯」が最大の魅力。観光やサイクリングで疲れた体をゆっくり癒せる、大浴場付きのホテルです。健康志向の朝食バイキングも無料で提供され、地元食材を取り入れたメニューが好評。
また、選べる枕やアメニティバーなど細やかなサービスも充実。観光にもビジネスにも対応できる優秀なホテルです。
【第3位】米長旅館
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今治城までのアクセス:
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徒歩:約10分
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自転車:約5分
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周辺観光スポットとアクセス:
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今治港(徒歩約8分)
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今治商店街(徒歩約5分)
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今治市立中央図書館(徒歩約6分)
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今治タオル本店(徒歩約7分)
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米長旅館は、昭和の趣を残した純和風の老舗旅館です。落ち着いた畳の部屋に泊まりながら、まるで実家に帰ったようなホッとする空間を体験できます。宿のご主人と女将さんの心のこもったおもてなしが評判で、リピーターが多いのも納得です。
料理は旬の瀬戸内海の海鮮や、地元野菜を使った手作り和食。派手さはないものの、体に優しくてほっとする家庭的な味付けです。朝食に出るふっくら炊き立てのご飯と味噌汁は、旅の朝にぴったり。
観光目的だけでなく、静かな環境で執筆や読書をしたいクリエイターにもおすすめの宿です。
【第4位】今治国際ホテル
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今治城までのアクセス:
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車:約5分
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徒歩:約15分
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周辺観光スポットとアクセス:
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今治駅(徒歩約5分)
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フジグラン今治(徒歩約3分)
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イオンモール今治新都市(車で約10分)
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サンライズ糸山(車で約15分)
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今治国際ホテルは、今治市を代表するランドマーク的な存在のハイクラスホテル。15階建ての高層ホテルからは瀬戸内海を一望でき、特に上層階のスイートルームや展望レストランからの眺望は圧巻です。
大浴場・フィットネスジム・宴会場など施設が豊富で、観光はもちろんビジネスや記念日の宿泊にも最適です。レストランでは今治の郷土料理やフレンチなど幅広いメニューを堪能でき、ワンランク上の滞在を希望する方におすすめ。
また、今治駅から徒歩5分という利便性もあり、交通の拠点として非常に優れています。
【第5位】ホテル*割烹 海舟亭
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今治城までのアクセス:
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徒歩:約8分
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自転車:約3分
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周辺観光スポットとアクセス:
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今治港(徒歩約4分)
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海の見える公園・通町緑地(徒歩約6分)
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今治市郷土美術館(徒歩約7分)
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海舟亭は、料理重視の大人の隠れ宿として密かに人気を集めています。館内に割烹が併設されており、地元漁港から仕入れた旬の海鮮や愛媛名物の鯛料理を会席形式で提供。特に名物「鯛釜飯」は訪れる多くの人が絶賛する逸品です。
客室数は10室前後と少なめで、静かに過ごしたい方にぴったりの空間。全館が和のしつらえで統一され、まるで時が止まったような落ち着きを感じられます。
今治城や港も徒歩圏内で、夜の散歩に出かけるのも風情があります。観光よりも「泊まること」を楽しみたい人におすすめの一軒です。
今治城+しまなみ海道で1日満喫モデルコース
今治観光は、今治城としまなみ海道の2本柱を軸にすると非常に充実した旅になります。以下は大人のゆったり観光におすすめのモデルコースです。
午前:今治城と堀端をのんびり散策
朝の澄んだ空気の中、今治城の堀端を散策するのは至福のひとときです。開城時間に合わせて早めに訪れると、混雑もなく落ち着いて見学できます。
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見どころ:
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天守閣(展望台から市街と瀬戸内海を一望)
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吹揚神社(城内鎮座の神社)
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石垣・堀沿いの遊歩道
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資料展示(藤堂高虎ゆかりの品)
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所要時間: 約1.5〜2時間
ベンチやカフェも近くにあり、軽食やコーヒーを片手に城を眺める時間もおすすめです。
昼食:今治グルメ「焼豚玉子飯」を堪能
今治といえば、B級グルメとして有名な「焼豚玉子飯」。ご飯の上にチャーシューと半熟目玉焼きを乗せ、甘辛いタレをかけたボリューム満点のローカルメニューです。
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おすすめ店:
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白楽天(本店・人気店)
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重松飯店(地元に愛される老舗)
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今治国際ホテル内レストラン(アレンジ版あり)
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所要時間: 約1時間
旅の途中にしっかりスタミナを補給できます。
午後:しまなみ海道でサイクリング&絶景探訪
午後からは、今治が誇るしまなみ海道を満喫。サンライズ糸山からレンタサイクルを借りて、来島海峡大橋へ向かいましょう。
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ルート例:
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サンライズ糸山 → 来島海峡展望台 → 亀老山展望公園(車で移動)
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所要時間: 約2〜3時間
展望公園からは、海に浮かぶように架かる橋と島々の絶景が広がり、感動の瞬間が味わえます。体力に不安があれば、展望台だけ訪れるのもおすすめです。
夕方:港で夕焼け&今治城のライトアップを楽しむ
夕方には今治港や城の堀周辺で、瀬戸内海に沈む夕日を眺めながらのんびり。日が落ちると今治城がライトアップされ、幻想的な風景に包まれます。
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スポット:
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今治城外堀
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今治港・辰之口公園
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通町緑地
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夕方の冷たい風を感じながら歩く城下の石畳も情緒たっぷりです。
夜:宿で温泉と地元の味覚を満喫
観光を終えたら、宿でゆっくり温泉に浸かり、地元食材を使った夕食を楽しみましょう。
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おすすめ宿泊先:
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スーパーホテル今治(温泉+朝食)
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海舟亭(料理旅館の会席料理)
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おすすめメニュー:
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鯛釜飯
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焼き魚の定食
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地酒の飲み比べ(「山丹正宗」など)
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お城好き必見!今治の歴史&文化スポット
今治城御城印&100名城スタンプ情報
今治城は「日本100名城」の1つであり、訪れる歴史ファンの多くが「御城印」と「スタンプ」を集めています。御城印は今治城の天守閣1階の受付で購入でき、藤堂高虎の家紋とともに、美しい墨書きで「今治城」の名が記されています(300円程度)。スタンプも同じく1階に設置されており、専用帳や旅ノートに押して旅の記録として残すのがおすすめです。
さらに、今治城限定のミニチュア模型や、しまなみ海道とコラボしたクリアファイルなど、観光グッズも豊富。お土産や記念にぴったりです。
大山祇神社や村上海賊ミュージアム
今治市から車で約30分の大三島にある「大山祇神社」は、日本総鎮守と呼ばれる由緒ある神社。戦国武将の武具を多く収蔵する宝物館が併設されており、歴史好きにはたまらないスポットです。
また、村上海賊ミュージアムでは、かつて瀬戸内海を支配した海賊たちの文化や装備を、迫力ある展示で体験できます。藤堂高虎以前の今治の歴史に触れる貴重な場所でもあります。
今治タオル美術館でアートと技術体験
世界的ブランドとなった「今治タオル」の魅力を発信する「タオル美術館」は、観光にもおすすめの施設。製造工程の見学だけでなく、有名キャラクターや四季の風景をテーマにしたタオルアート展示が人気です。
ショップやカフェも併設されており、限定デザインのタオルはお土産としても人気。雨の日でも十分楽しめる、今治らしいスポットです。
古地図片手に巡る今治旧城下町
今治城下には、往時の城下町の面影を残す道筋が多く存在します。観光案内所や今治城の売店では、昔の地図をもとに作られた「古地図マップ」が手に入り、それを片手に歩くと、より深く歴史を感じられます。
石畳の道、旧武家屋敷跡、神社仏閣など、知る人ぞ知る静かな観光ルートもあるため、1人旅にもおすすめのコースです。
雨の日でも安心!屋内スポット特集
雨の日でも楽しめる今治の観光スポットは意外と豊富です。以下の表にまとめました。
スポット名 | 楽しみ方 |
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今治城天守閣 | 展望&歴史資料展示 |
タオル美術館ICHIHIRO | 製造見学・アート展示・カフェ併設 |
村上海賊ミュージアム | 映像&立体展示が豊富、子供連れにもおすすめ |
今治市郷土美術館 | 地元画家の展示や文化財公開 |
今治市中央図書館 | 読書・資料閲覧・郷土史関連書籍も充実 |
宿泊と観光をお得に楽しむ!旅行計画の立て方
ベストシーズンと混雑を避けるポイント
季節 | 特徴 | 混雑度 |
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春 | 桜の名所。気候も穏やか | 中〜高 |
夏 | しまなみ海道でサイクリング客が増える | 高 |
秋 | 紅葉とグルメ。観光に最適な気温 | 中 |
冬 | 落ち着いた温泉旅、室内観光も豊富 | 低〜中 |
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春と秋は非常に快適なシーズン。宿は早めの予約が◎。
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夏休み・GW・シルバーウィークは2ヶ月前が予約の狙い目。
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平日や雨天の観光プランも事前に立てておくと安心です。
宿予約のタイミングと早割活用術
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平日泊:1ヶ月前予約で格安プラン多数
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週末泊:2〜3ヶ月前に抑えるのがベター
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早割・連泊割・OTA(楽天・じゃらん)クーポンを併用するとお得感アップ
観光地価格の上がる時期でも、朝食付きプランや温泉利用特典などを加味するとコスパは十分です。
今治+尾道をセットにした周遊旅プラン
日程 | スポット | 移動方法 |
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1日目 | 今治市内観光+今治城 | 徒歩・自転車 |
2日目 | しまなみ海道サイクリング | レンタサイクル |
3日目 | 大三島・大山祇神社・尾道市街 | バス・車または高速船 |
1泊目を今治、2泊目を大三島または尾道にするプランも人気。宿の分散利用で交通費も節約でき、旅の幅がぐんと広がります。
今治旅のしおり&持ち物チェックリスト
おすすめ持ち物:
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レンタサイクル用手袋・スニーカー
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モバイルバッテリー(移動中の写真用)
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小銭と御朱印帳(御城印集めに)
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晴雨兼用折りたたみ傘
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今治城パンフレット&古地図(観光案内所で入手)
しおりをPDFやノートにしておくと、旅の記録にもなって楽しさ倍増です。
まとめ
今治城を中心に、歴史・文化・自然・グルメが揃った今治の町は、旅好きや歴史ファンにとって理想的な観光地です。
瀬戸内の穏やかな海と、美しい城の風景。
藤堂高虎の築城術に思いを馳せながら、堀端をゆっくり歩く時間は、まさに“大人の知的な休日”。
宿泊は目的に応じて選べる多様なラインナップが揃い、
・海と朝日を望む「ホテルポートサイド今治」
・温泉と健康朝食が人気の「スーパーホテル今治」
・和の癒しと料理を楽しむ「海舟亭」など、
どれも今治観光の充実度をさらに高めてくれます。
効率よくモデルコースを組み、屋内スポットも押さえれば、どんな天気でも安心。
今治の旅は、あなたの心と知的好奇心を満たしてくれるはずです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
この記事が読者様のお役に立てたら幸いです。