絶景と歴史が交差する「八幡山城」完全ガイド｜観光・宿泊・グルメ・モデルコースを徹底紹介！

滋賀県近江八幡市にある「八幡山城（はちまんやまじょう）」は、織田信長の次男・信雄によって築かれた名城です。標高271メートルの八幡山にそびえるこの城跡は、山頂から望む琵琶湖と近江平野の絶景が魅力。現在はロープウェーで気軽にアクセスでき、初心者でも安心して登れる人気スポットとなっています。

また、山麓には白壁と水路が美しい「八幡堀」が広がり、時代劇や映画のロケ地としても有名です。城跡の散策とともに、歴史情緒あふれる街並みや地元グルメも存分に楽しめます。

この記事では、続・日本百名城にも選ばれています八幡山城観光を最大限に楽しむために、アクセス便利なおすすめ宿泊施設5選をはじめ、城の歴史、見どころ、モデルコース、グルメ、観光情報を網羅してお届けします。滋賀旅を計画中の方はぜひ参考にしてください。

八幡山城観光に便利なおすすめ宿泊施設5選

※：ランキングや表示順番はむーちゃんの独自調査によるもので公式ではありません。

1. ＡＢホテル近江八幡

 

ビジネスも観光も両立できる機能性抜群のホテル

ABホテル近江八幡は、近江八幡駅南口から徒歩2分という好立地にありながら、リーズナブルで清潔感のある宿泊が可能なビジネスホテルです。朝食無料サービスや大浴場完備と、観光利用にも快適なサービスが整っています。

八幡山城へのアクセス
・近江八幡駅から八幡堀方面へバスで約10分
・バス下車後、ロープウェー乗り場まで徒歩約5分
・ロープウェーで山頂へ約4分

周辺観光スポットアクセス

• 八幡堀：徒歩約10分

• 日牟禮八幡宮：徒歩約12分

• ラ・コリーナ近江八幡：バスで約15分

快適な滞在と観光動線を両立したい方に最適なホテルです。

 

2. コンフォートイン近江八幡

 

充実の朝食＆快適なベッドが魅力のホテルチェーン

全国展開しているコンフォートブランドのホテルで、近江八幡駅から徒歩3分と好立地。スタイリッシュな内装と落ち着いた空間が魅力で、特に観光客や女性グループに人気です。全室禁煙で、空気清浄機なども完備されているため安心して宿泊できます。

八幡山城へのアクセス
・駅からバスで約10分、八幡堀下車後徒歩5分
・ロープウェーにて山頂まで約4分

周辺観光スポットアクセス

• ヴォーリズ記念館：徒歩約12分

• 安土城跡：車で約15分

• 近江八幡市街地：徒歩圏内

観光・ビジネス問わず幅広い利用者に対応できる万能型ホテルです。

 

3. ホテルニューオウミ

 

ラグジュアリーとアクセスの良さを兼ね備えた上質ホテル

ホテルニューオウミは、近江八幡駅北口直結のフルサービスホテルです。レストランや宴会場、ブライダル施設なども完備し、ゆったりとした時間を過ごしたい旅行者にぴったり。上層階からは琵琶湖や比叡山を望むこともできます。

八幡山城へのアクセス
・駅からバスで10分、八幡堀下車後徒歩約5分
・ロープウェーで山頂へ4分

周辺観光スポットアクセス

• 八幡堀：バスで10分

• 安土城考古博物館：車で約20分

• 水郷めぐり：徒歩＋船で約30分

快適さと立地を重視する方におすすめの高級志向な宿泊先です。

 

4. ホテル　はちまん

 

八幡堀の風情を感じる隠れ家的な和風ホテル

八幡堀近くに位置する「ホテルはちまん」は、落ち着いた和の佇まいと家庭的なサービスで人気の小規模ホテルです。客室は全室和室中心で、畳の香りと木のぬくもりが心を癒します。

八幡山城へのアクセス
・ホテルからロープウェー乗り場まで徒歩約7分
・ロープウェーで山頂まで約4分

周辺観光スポットアクセス

• 八幡堀：徒歩3分

• 近江商人屋敷：徒歩7分

• 日牟禮八幡宮：徒歩5分

歴史ある町並みに溶け込むように滞在したい方には理想的な宿です。

 

5. グリーンホテルＹＥＳ近江八幡

 

温泉＆大浴場完備のくつろぎホテル

駅から徒歩8分、温泉施設が併設された「グリーンホテルYES近江八幡」は、旅の疲れを癒したい方におすすめ。広々とした大浴場や露天風呂、サウナも完備されており、リラックスできるひとときを提供します。

八幡山城へのアクセス
・ホテルからバスで10分、徒歩5分でロープウェー乗り場
・ロープウェーで山頂へ4分

周辺観光スポットアクセス

• 八幡堀：バス＋徒歩で15分

• ラ・コリーナ近江八幡：車で10分

• 安土城跡：車で約20分

観光と癒しを両立したい方にぴったりのホテルです。

 

八幡山城の歴史

1. 織田信雄と八幡山城の築城

八幡山城は、豊臣秀吉の家臣であり、織田信長の次男・織田信雄（おだのぶかつ）によって天正13年（1585年）に築かれました。信雄は、それまでの安土城の代わりとして、この八幡山の地に新たな城を築き、拠点としました。安土城は天正10年に焼失し、その後の混乱を経て八幡山城が築かれることで、近江国の政治的・軍事的中心が移されたのです。

八幡山の標高は271メートル。頂上には本丸が構えられ、周囲には曲輪（くるわ）や石垣が整備されました。信雄はこの地で4年間政務を執りましたが、その後、豊臣秀吉の命により尾張国へ移され、八幡山城は廃城となります。

短命ながらも、戦国から安土桃山時代へと移り変わる歴史の節目を象徴する存在として、八幡山城は重要な位置を占めているのです。

2. 安土城から八幡山城へ：拠点の移転

安土城が炎上し、織田家の勢力が縮小した後、その代替拠点として注目されたのが八幡山でした。安土城の華麗さと比べると、八幡山城は実用性と防御力に重点が置かれていたと考えられています。

なぜ八幡山が選ばれたのかというと、琵琶湖に面した戦略的要地であり、水運・陸路のどちらにも対応できる交通の要所だったからです。また、比叡山延暦寺からの距離もほどよく、宗教勢力との緊張を避ける意味でも都合が良かったとされています。

信雄が去った後、八幡山城は廃城となりましたが、その跡地は日牟禮八幡宮やロープウェー、展望台として整備され、現代まで多くの人に親しまれています。

3. 短命に終わった理由とその背景

八幡山城は、わずか4年ほどの短命でその役割を終えました。その理由は、織田信雄が突然、豊臣秀吉によって尾張へ転封されることになったためです。信雄は政治的に不安定な存在であり、秀吉の勢力拡大の中で、牽制と配置転換が行われたとされています。

この背景には、織田家の後継者争いや、羽柴（豊臣）政権下での政略が絡んでいたと考えられます。結果的に、信雄は大名としての立場を縮小され、八幡山城は無人のまま荒廃へと向かいました。

しかし、この短い存在期間にもかかわらず、八幡山城は信雄の遺構として、今もその構造を山上に残しています。曲輪や石垣の遺構は、当時の築城技術や政治の動きを知る手がかりになります。

4. 城跡の保存と文化的価値

現在の八幡山城跡は、文化財としての価値が高く、整備された登山道や展望台、案内板などにより、誰でも気軽にその歴史に触れられる観光スポットとなっています。昭和中期以降、地元住民や歴史研究者の手により調査・保存が進められ、城跡の再評価が行われてきました。

城郭の主要構造は失われたものの、石垣や曲輪跡、さらには井戸跡などが残されており、戦国末期の築城様式を感じ取ることができます。また、八幡山全体が公園として整備されており、散策しながら歴史を学べる空間として高い人気を誇ります。

5. 八幡山城と近江商人の誕生

八幡山城の跡地が整備されたのち、この地では「近江商人」が誕生し、全国的に名を馳せる存在となっていきます。戦国期から江戸時代にかけて、交通の要所である近江八幡は流通と商業の町へと変貌を遂げていきました。

八幡堀を利用した舟運により物資が集まり、この城下町に生まれた多くの商人たちが、やがて江戸・京都・大阪へと進出していきます。これは、八幡山城の存在があったからこその発展でもあり、城跡は商都・近江八幡の出発点でもあったのです。

八幡山城の見どころ

1. ロープウェーで行ける山城の絶景

八幡山城最大の魅力のひとつは、標高271mの山頂から望む雄大なパノラマです。ロープウェーで山頂まで約4分。車窓からは琵琶湖や近江平野の美しい景色が広がり、頂上に着くとさらに広大な風景が一望できます。四季折々に表情を変える自然が、訪れる人々の心を癒してくれます。

特に夕方には、夕日に染まる琵琶湖の湖面が幻想的で、カメラを持った観光客が多く訪れます。秋には紅葉が山全体を彩り、まるで絵画のような景観に。頂上展望台からは、比良山系・伊吹山・安土城跡など、近江を代表するランドマークを一望できます。

山城でありながら、気軽にアクセスできる点もこの城の魅力のひとつ。家族連れやシニアの方にもおすすめです。

2. 本丸跡と曲輪に残る戦国の面影

八幡山城跡には、今なお当時の城郭構造が一部残されており、本丸跡・二の丸・三の丸といった曲輪跡を歩きながら歴史を体感できます。特に本丸跡は広大なスペースで、かつての天守が建っていたであろう場所からは城下を見下ろす絶景が広がっています。

遺構としては、石垣や井戸跡、土塁の形が確認でき、戦国末期の築城技術や戦略を知るうえでも貴重な資料となっています。城郭ファンにとっては、「戦国の記憶」をたどることができる、まさに聖地のような場所です。

整備された遊歩道や案内板も設置されており、初心者でも分かりやすく散策できます。

3. 山頂の瑞龍寺と静寂の空間

八幡山城の山頂には「村雲御所 瑞龍寺（ずいりゅうじ）」という由緒ある寺院があります。このお寺は、豊臣秀吉の正室・ねね（北政所）の甥である日秀上人によって、徳川家康の命で建立されました。城跡と寺が一体となっている珍しい例で、静寂な空間が広がります。

瑞龍寺の境内は美しく整備されており、四季折々の自然に囲まれた参道は心が洗われるような癒しの場所です。御朱印もいただけるので、寺社仏閣巡りが好きな方にもおすすめです。

戦乱の舞台だった場所が、現在では平和を祈る場として親しまれていることも、八幡山城の魅力の一つといえるでしょう。

4. 八幡堀とのセット観光が人気

八幡山城の麓には、江戸時代の風情を色濃く残す「八幡堀（はちまんぼり）」があります。かつては舟運の要として栄えた水路で、現在も町並みや石畳、小舟などが残り、観光客に人気のスポットです。

八幡堀から八幡山ロープウェー乗り場までは徒歩わずか数分。セットで訪れることで、「城下町と山城」という二つの魅力を一度に味わえます。時代劇や映画のロケ地としても有名で、「るろうに剣心」や「水戸黄門」などの撮影にも使われました。

堀沿いにはカフェや土産物店も並び、町歩きをしながらゆったりとした時間を楽しめます。

5. 四季の移ろいを楽しめる自然豊かなロケーション

八幡山城は、年間を通じて自然の表情が美しく変わるのも魅力の一つです。春には桜が山を染め、夏は深緑が生い茂り、秋には紅葉、冬には雪化粧と、どの季節に訪れても違った風景を楽しめます。

登山や散策を目的に訪れる人も多く、トレッキングコースとしても親しまれています。山頂からの眺めだけでなく、途中の道のりで見られる野鳥や植物など、自然観察も楽しめます。

また、整備された歩道が多いため、子ども連れや初心者でも安心して歩けます。まさに、歴史と自然が調和した理想の観光スポットといえるでしょう。

八幡山城のモデルコース

1. 半日観光コース（ロープウェー利用）

スケジュール例：

この半日コースは、限られた時間で八幡山城の見どころをしっかり堪能できるプランです。ロープウェーで山頂まで登ることで体力的な負担も軽く、歴史と自然の両方を楽しめます。ランチは八幡堀周辺で近江牛グルメがおすすめです。

2. 1日じっくり満喫コース（徒歩と町歩き）

スケジュール例：

徒歩移動を取り入れた町歩き型のコースです。近江商人の街並みや文化施設をめぐることで、八幡山城の歴史的背景をより深く理解できます。

3. 家族向けゆったりコース

おすすめポイント：

• ロープウェーでの登山はお子様連れでも安心

• 八幡堀での舟遊びは子どもたちにも人気

• 道の駅「近江母の郷」で地元グルメも楽しめる

お昼は「たねや」や「クラブハリエ」のスイーツを親子で楽しむのも◎。体力に合わせて散策の範囲を調整できるので、小さなお子さんやお年寄りとの観光にもぴったりです。

4. 歴史マニア向けディープ探索コース

訪問スポット：

• 八幡山城本丸跡・曲輪跡・石垣の遺構

• 瑞龍寺と関連資料

• 日牟禮八幡宮

• 白雲館で歴史展示を見学

歴史好きにはたまらない深掘り型のコース。城跡や寺社、史料館を巡ることで八幡山城の政治的・文化的背景がよく分かります。訪問時間の目安は6時間程度。

5. 季節限定の特別体験コース

春・秋の人気例：

• 春：桜の八幡堀＋山頂の花見散策

• 秋：紅葉の山道トレッキング＋近江牛鍋ランチ

• 冬：雪化粧の八幡山＋スイーツカフェめぐり

季節ごとに違った景観を楽しめるのが八幡山城観光の醍醐味。春・秋は特に人気が高く、混雑を避けるなら平日朝の訪問がおすすめです。

八幡山城のグルメ

1. 近江牛料理の魅力

滋賀といえば「近江牛」。近江八幡では、すき焼き・ステーキ・牛丼など、さまざまな形でその美味しさを楽しめます。特におすすめは、八幡堀周辺の老舗「まるたけ近江西川」や「ティファニー近江八幡店」。口の中でとろけるような肉質はまさに絶品です。

地元産の野菜と一緒にいただくことで、さらに風味が引き立ちます。観光の締めくくりには、ぜひ近江牛を味わってください。

2. 八幡堀の町家カフェ

八幡堀沿いには、古民家をリノベーションしたオシャレなカフェが点在しています。木の温もりを感じる店内で、地元食材を使ったランチや手作りスイーツを味わえます。

人気メニュー例：

• 季節のフルーツタルト

• 地元の野菜たっぷりキッシュプレート

• 近江米のライスボウル

観光途中の休憩にぴったりのスポットです。

3. 和菓子と近江銘菓めぐり

近江八幡には「たねや」や「クラブハリエ」など全国的に有名な和菓子・洋菓子ブランドの本店があります。和菓子なら「ふくみ天平」、洋菓子ならバームクーヘンが人気。

お土産にも喜ばれるラインナップで、観光客にも地元民にも愛されています。

4. 地元食材を使った定食屋・レストラン

八幡山城の観光後に立ち寄りたいのが、地元密着型の定食屋やレストラン。鮒寿司や赤こんにゃく、地元野菜など、滋賀の郷土料理を楽しめます。

おすすめ：

• 赤こんにゃくの炒め物

• 近江米を使ったおにぎり

• 鮒寿司の小鉢（初心者向け）

5. 朝市・直売所の味を楽しむ

八幡山のふもとや周辺には、地元農産物を販売する直売所があります。朝採れ野菜や地元の味噌、漬物など、新鮮で安全な食材が揃っています。旅先での朝食やお土産にも最適です。

特に「道の駅 近江母の郷」では、地元グルメをその場で味わえるフードコートも充実しています。

八幡山城の観光情報

1. 八幡山ロープウェーの基本情報

• 所要時間：約4分

• 運行時間：9:00〜17:00（季節変動あり）

• 料金：往復 大人900円／子ども450円

※悪天候時は運休することもあるため、事前確認がおすすめです。

2. 駐車場・アクセス方法

• 駐車場：ロープウェー乗り場に隣接（無料・有料あり）

• JR近江八幡駅からバスで約10分

• 徒歩なら約25分（町並みを楽しみながら移動可）

観光マップも配布されており、散策ルートの確認に便利です。

3. 所要時間と観光のベストシーズン

所要時間目安：

• ロープウェー＋城跡散策：約1.5時間

• 八幡堀町歩き含む：半日〜1日

ベストシーズン：

• 春（桜）・秋（紅葉）

• 雨の日は滑りやすいため注意

4. 周辺施設と立ち寄りスポット

• 日牟禮八幡宮

• 白雲館（近江商人資料館）

• かわらミュージアム

• 八幡堀クルーズ

どれも徒歩圏内にあるため、計画的に巡ることで充実した一日を過ごせます。

5. イベント・祭り情報

• 八幡まつり（4月）…火祭りで有名な迫力ある伝統行事

• 八幡堀まつり（10月）…灯りが幻想的な夜の祭り

• 八幡山夜間ライトアップ（秋・冬に開催）

公式観光サイトで最新情報をチェックしておくと安心です。

まとめ

八幡山城は、歴史ロマンと美しい自然が共存する滋賀県屈指の観光スポットです。標高271メートルの山頂から望む琵琶湖の景色、八幡堀をはじめとする歴史ある街並み、近江商人の息吹を感じる街歩きなど、一日では足りないほど見どころが詰まっています。加えて、近隣にはバリエーション豊かな宿泊施設がそろい、アクセスや設備、サービス面でも観光をサポートしてくれます。

本記事では、宿泊施設5選から始まり、八幡山城の歴史、見どころ、モデルコース、グルメ、観光情報まで徹底解説しました。ぜひこの情報を活用して、八幡山城を中心にした滋賀旅を充実させてください。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
この記事があなたのお役に立てたら幸いです。