飯盛城(いいもりじょう)は、大東市と四條畷市にまたがる生駒山系・飯盛山の山上に広がる巨大な戦国山城跡。規模は南北約700m・東西約400mと西日本トップクラスで、石垣・曲輪・堀切・土橋などの遺構が今も良好に残り、2017年に「続日本100名城」に選定、2021年には国史跡指定と注目度は急上昇中です。
登山口はJR学研都市線・四条畷駅や野崎駅側から。山頂の本郭まで上がれば、千畳敷や御体塚郭、三本松丸など見どころが点在し、河内平野の眺望に心が躍ります。
この記事では、飯盛城の歩き方だけでなく、門真・東大阪エリアの“城歩きに便利な宿”も厳選してご紹介。電車でのアクセスや周辺スポット、モデルコース、グルメ、持ち物まで、初めてでも迷わない実用情報をぎゅっとまとめました。
さあ、戦国ロマンと里山ハイキングを一度に味わう、満足度の高い週末へ出かけましょう。※飯盛城跡は国史跡・続日本100名城に選定。登山口・所要時間等は大東市・四條畷市の公式情報を基にしています。
飯盛城観光に便利なおすすめ宿泊施設5選
天然温泉 秀吉ゆかりの天下取りの湯 スーパーホテル門真
門真市駅(京阪・大阪モノレール)から徒歩約2〜3分の好立地に、天然温泉の大浴場と無料の健康朝食が魅力のビジネス&観光向けホテル。
湯上がりにぐっすり眠れる客室と、駅近ゆえの機動力が「朝から飯盛城へ向かう」計画と相性抜群です。客室は必要十分の機能美、ロビーは明るく、単独旅・カップル・出張の前泊にも使いやすい価格帯。
【飯盛城まで】門真市駅→(京阪)京橋→(JR学研都市線)四条畷駅 約35〜40分。登山口(四條畷神社側)まで徒歩約20分、そこから上りはコースにより前後(公式案内の一例:四条畷駅から上り約100分)。帰路は野崎観音側に下ってJR野崎駅へ、という周回も人気です。
【周辺スポットへの足回り】
・ららぽーと門真/三井アウトレットパーク大阪門真:徒歩約8〜10分。食も買い物も一度に楽しめる複合モール。
・大阪城公園:門真市→京橋→大阪城公園 約20分前後。夜のライトアップ散歩にも。
・京橋エリア(グルメ横丁):電車約15分。立ち飲みや老舗食堂が密集。
ホテル名 | 天然温泉 秀吉ゆかりの天下取りの湯 スーパーホテル門真 |
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(読み) | すーぱーほてるかどま |
特 色 | 京阪線「門真市」駅より徒歩2分♪男女入替制天然温泉・健康朝食無料!宿泊客満足度10年連続No.1! |
料 金 | 3810円~ |
住 所 | 〒571-0048 大阪府門真市新橋町15-20 |
電 話 | 06-6904-9000 |
FAX | 06-6904-9025 |
最寄駅 | 門真市 |
アクセス | 京阪線/大阪モノレール線 門真市駅より徒歩3分(出口4番方面) パナソニック様への出張アクセス抜群!! |
駐車場 | 最大23台 1台1泊1100円(税込)必ず【お電話】での御予約をお願いします。 |
投稿件数 | 849件 |
★の数 | (総合): 4.22 |
ホテルリブマックス大阪門真
門真市駅徒歩約1分の超駅近。チェックイン後すぐに駅前で夕食、翌朝は始発で動く…そんな“時短重視”派に向いた一軒です。
客室は電子レンジ完備タイプも多く、コンビニ飯やテイクアウトにも強い。連泊やワーケーションの拠点としても使い勝手がよく、コインパーキング情報も公式に案内されています。
【飯盛城まで】門真市駅→(京阪)京橋→(JR学研都市線)四条畷 約36分。駅から四條畷神社経由で登山口へ。
【周辺スポット】
・ららぽーと門真/三井アウトレットパーク大阪門真:徒歩約8〜10分。フードホールも充実。
・大阪城公園:電車約20分。天守と石垣のダブル“城活”が叶います。
・四條畷神社:四条畷駅から徒歩約15〜20分。登山前の安全祈願にも。
ホテルウィングインターナショナルセレクト東大阪
大阪メトロ中央線・長田駅3番出口すぐ。
難波・梅田・大阪城ホール方面も一直線で、観光・ライブ遠征・ビジネスの“ハブ”として優秀です。近隣の商業施設や提携駐車場が使いやすく、館内は清潔感あるデザイン。万博会場(夢洲)方向にも直通で、将来のイベント遠征の拠点にもなり得ます。
【飯盛城まで】長田→(大阪メトロ中央線)森ノ宮/京橋→(JR学研都市線)四条畷 約36〜43分。朝イチで動けば昼前には山上で絶景、というスケジュールが組めます。
【周辺スポット】
・大阪城公園:長田→森ノ宮→大阪城公園 約18〜20分。ライブ・イベント前後の散歩に。
・むろいけ園地:四条畷駅からバスor徒歩で自然散策。湿生花園や工作館も。
・ららぽーと門真/三井アウトレット:長田→門真市 経由で電車+徒歩。
アパホテル〈大阪門真市駅前〉
2024年に南館がグランドオープン。
門真市駅徒歩約3分で、京阪・大阪モノレールの2路線が使える利便性が光ります。
大浴場(施設ページのアイコン表記)や全室標準仕様の高速Wi‑Fi・大型テレビなど、アパ品質の“安定感”。新しめの館内で清潔に過ごしたい人、出張ついでの城歩きにも最適。
【飯盛城まで】門真市→京橋→四条畷 約35〜40分。駅から登山口(四條畷神社/野崎観音)へ出て、公式のハイキングコースで山上へ。
【周辺スポット】
・ららぽーと門真/三井アウトレット:徒歩約8〜10分。帰路の手土産調達にも便利。
・大阪城公園:門真市→京橋→大阪城公園 約20分前後。
・四條畷神社:四条畷駅から徒歩約15〜20分。
U・コミュニティホテル(BBHホテルグループ)
近鉄奈良線・河内小阪駅から徒歩約2〜3分。難波直通約12〜15分の好アクセスで、東大阪の“拠点宿”として根強い人気。広めのバスルームや朝食バイキング、会議室など多用途に応える設備が強みです。駐車場台数も比較的多く、車旅にも対応。
【飯盛城まで】河内小阪→(近鉄)河内永和→(徒歩)JR河内永和→(おおさか東線)放出→(学研都市線)四条畷 約37〜40分が目安。京橋経由ルートでも可。
【周辺スポット】
・大阪城公園:河内小阪→鶴橋→大阪城公園 約18〜25分。
・野崎観音:JR野崎駅から徒歩約12分。帰りに参拝とご縁日グルメも。
・ららぽーと門真/三井アウトレット:河内小阪→(近鉄・大阪メトロ等)→門真市駅+徒歩。
ホテル名 | U・コミュニティホテル(BBHホテルグループ) |
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(読み) | ゆー・こみゅにてぃほてる |
特 色 | 駅近2分◆難波へ12分!◆大阪・梅田へ30分!◆奈良へもアクセス良好です! |
料 金 | 2660円~ |
住 所 | 〒577-0036 大阪府東大阪市御厨栄町1-3-30 |
電 話 | 06-6784-3000 |
FAX | 06-6784-3030 |
最寄駅 | 河内小阪 |
アクセス | 近鉄奈良線河内小阪駅から徒歩2分(難波駅まで約12分)、阪神高速「高井田」「荒本」、近畿道「東大阪北」「東大阪南」 |
駐車場 | 6/27〜コインパーキングとして運用 駐車後24時間 最大料金800円(現金のみ・精算機でお支払い) |
投稿件数 | 1906件 |
★の数 | (総合): 4.20 |
歴史
三好長慶と飯盛城—“信長より先に天下を見た男”の本拠
飯盛城は、戦国大名・三好長慶が勢力の頂点期(永禄年間)に本拠とした山城です。
生駒山系の要衝・飯盛山(標高314m)山上に南北約700m・東西約400mの巨城が展開し、城内には石垣・曲輪・堀切・土橋などの遺構が広範に残存。
これらの価値が評価され、2017年に「続日本100名城」に選定、2021年には国史跡指定となりました。
戦国中期に石垣を多用した先進的な築城も注目点で、のちの織田信長の城郭に先行する事例として研究対象になっています。
長慶の政権は畿内一円に及び、飯盛城はまさに政治・軍事の中枢。
現在はハイキングで遺構群を歩き、当時の景色を想像できる“歴史のフィールドミュージアム”といえます。
国史跡・続日本100名城に選ばれた理由
国史跡指定(2021年10月11日官報告示)は、戦国時代の政治・軍事を解明する上での学術的価値が高いこと、規模と保存状態の良さが根拠です。
大小の曲輪が約100以上(資料により表現差あり)連なり、石垣や堀切・土橋などの構造が近世城郭に先行して現れる点は国内でも貴重。
また、日本城郭協会の「続日本100名城」(2017年選定)に入ったことでスタンプラリーの巡礼地にもなり、四條畷市立歴史民俗資料館や四條畷市立野外活動センターに公式スタンプが設置されています(開館時間内)。
史跡整備や案内板も進み、初めてでも遺構の位置関係が理解しやすいのがうれしいポイントです。
立地と縄張—生駒山系の尾根を制する
飯盛山は生駒山系の西端に位置し、北に交野・枚方、南に大東・東大阪の平野部を見渡す高台。
主要な街道(東高野街道など)と河内平野の交通・軍事上の要点を押さえ、周囲には野崎城・龍間城といった支城も展開しました。
縄張は主郭(本郭)から放射状に曲輪が伸び、堀切・土橋で巧みに尾根筋を断ち、敵の進入を制限。三好政権の中心的城砦として、戦時のみならず平時の居館機能(千畳敷郭=常御殿説)も想定されます。
千畳敷や御体塚郭、三本松丸、北ノ丸など名称の付いた曲輪が多く、現在は案内図を片手に“遺構スタンプラリー”のように巡るのが定番です。
信仰と文化—楠木正行・野崎観音・キリシタンの記憶
麓の四條畷神社は南北朝の名将・楠木正行を祀る社。
四条畷駅から徒歩約15〜20分で参拝でき、飯盛山の“願かけ登山”文化も息づきます。
東側には野崎観音(慈眼寺)があり、JR野崎駅から徒歩約12分。
寺社と山城が近接する独特の文化景観が魅力です。史料には長慶期のキリスト教受容も伝わり、飯盛山麓の寺社や資料館にその痕跡が残るとの紹介も。こうした多層的な歴史背景を歩いて体感できるのが、飯盛城エリアの奥行きといえるでしょう。
参拝後に登山道へ入る定番コースは、歴史好きにも自然派にも満足度が高い組み合わせです。
研究の現在地—石垣の先進性と発掘成果
近年の総合調査で、城内各所に戦国期の石垣や柵列跡が確認され、安土城以前の石垣多用例として専門家の注目を集めました。
写真資料でも、Ⅴ郭(御体塚郭)周辺や主郭部東尾根の石垣群、千畳敷虎口などが確認できます。
発掘や測量成果の公開、遺構図PDFの整備が進み、来訪者が“どこで何を見るか”を事前学習しやすくなったのも最近の変化。
ハイキングしながら遺構の構造理解を深められる、学びと体験が融合したフィールドになっています。
見どころ
千畳敷(Ⅷ郭)—広がりと風の舞台
千畳敷は城内でも最大級の平坦面で、現在はFM受信施設も置かれる広場状の曲輪。
ここが“常御殿説”の候補地とされるのは、平時の生活・接客の場として十分な広さと地形特性を備えるためです。
北側・南側の虎口や帯曲輪の痕跡、土塁・櫓台と考えられる高まりを探しつつ周回すると、城内動線の要が千畳敷だったことが体感で分かります。
ベンチで休憩しながら、河内平野の展望と行き交うハイカーを眺めるのも一興。広場ゆえに風が抜けるので、春秋のピクニックや軽食休憩にうってつけです。
遺構の石垣・土塁は崩落を防ぐため触れず、縁を歩くのがマナー。ゴミの持ち帰りと静かな鑑賞を心がけましょう。
御体塚郭(Ⅴ郭)—長慶伝承をめぐる静寂
“御体塚”の名が示すように、三好長慶の遺体が仮に葬られたとの伝承が残る曲輪です。
周辺斜面には高い石垣遺構が散見され、Ⅴ・Ⅵ郭間の大堀切も見応え十分。遺構の密度が高く、写真派・研究派の滞在時間が長くなりがちなエリアです。
木々の切れ間から北方の景色が広がる三本松丸も近く、合わせて巡ると“城の北辺”の強固さが理解できます。
案内板や配布マップを見比べながら、虎口の位置関係や帯曲輪の役割を現地で確かめるのがおすすめ。
足元は浮石が多いので、トレッキングシューズでの訪問が安心です。
雨後は特に滑りやすくなるため、ストック持参や下りでの歩幅コントロールを。
本郭(Ⅱ郭)・高櫓郭(Ⅰ郭)—城の心臓と最高点
主郭部はⅡ郭(本郭)とⅠ郭(高櫓郭)を中心に帯曲輪が重層的に配され、堀切や土橋で外縁の防御ラインが構築されています。
高櫓郭は山上の最高到達点で、かつては物見・狼煙の機能があったと推測される地点。
Ⅱ郭は展望や動線の中心で、千畳敷・北方曲輪群へとつながる“城内回遊”のハブです。
遺構保存の観点から、石列や法面は踏み荒らさないのが鉄則。
写真撮影時は広角と標準を使い分け、曲輪の広がりと石垣の積み方を対比させると、城の立体感が伝わる1枚になります。
地形把握が苦手な人は、まず堀切を“谷”として認識し、土橋=“尾根のつなぎ”と覚えると理解が早まります。
北の丸・三本松丸—展望派が外せない北翼
主郭から北へ続く曲輪列は、Ⅴ郭や三本松丸、北ノ丸など“見晴らしの名所”が連続します。
特に三本松丸からの眺望は素晴らしく、晴れた日は淀川流域や枚方方面まで抜けることも。
北翼は切岸が急な箇所が多く、堀切の規模も大きいので、山城の“地形戦術”を体で学ぶには最適の教材です。
地形図アプリで等高線を見ながら歩くと、なぜこの位置に堀切や土橋があるのかが腑に落ちます。
帰路を野崎観音側へ取る場合は、参道の石段を下りてJR野崎駅へ。寺町の空気に触れ、甘味休憩や門前の総菜をつまむのも楽しい締めくくり。体力と相談して、無理のない時間配分で。
石垣を探す—“信長以前”の先進性を歩いて実感
飯盛城の石垣は、安土城(1570年代)より早い時期に多用された点が学術的に重要とされます。
城内のあちこちで大小の石垣列が確認でき、面の揃え方や角の処理など、場所により積み方の個性が見て取れます。
写真に残すなら、斜面の角度が伝わる“斜俯瞰”がコツ。光が柔らかい朝か夕方なら、石の陰影がくっきりし質感が際立ちます。
崩落防止のため、石垣には絶対に乗らない・触れないのがルール。
土砂流出を避けるため、法面内への踏み込みも厳禁です。
石垣観察とセットで、虎口や帯曲輪の配置も確認すると、攻防のシナリオが立体的に見えてきます。
モデルコース
初心者向け:四條畷神社往復(ゆっくり3〜4時間)
四条畷駅から四條畷神社へ参拝し、神社側のハイキングコースで主郭部へ。
千畳敷〜本郭〜高櫓郭を回って、同じ道を戻る往復コースです。
駅→神社は徒歩約20分、神社→主郭部は上り区間のため、休憩を細かく入れながら無理せず進みましょう。
公式目安では四条畷駅から上り約100分(コースにより前後)、往復+見学で3〜4時間が標準。
神社の手水舎や境内で身支度を整え、登り始めは薄手の上着で体温調整を。
途中の分岐は案内板に従い、帰路は必ず来た道を確認してから下山します。
駅周辺は飲食店・コンビニもあり、行動食や飲料の補給がしやすいのも初級コースの安心材料です。
標準:四條畷神社→千畳敷→御体塚→野崎観音(周回3.5〜4.5時間)
四条畷駅から登り、主郭〜千畳敷〜御体塚郭を経て、北側に回りながら野崎観音へ下る“縦断型”の定番。
寺社と城跡、両方を一度に満喫できる欲張りプランです。
野崎観音はJR野崎駅へ徒歩約12分なので、下山後の移動もスムーズ。
昼前に登り始めれば、下山後に門前で昼食も可能です。
アップダウンはありますが、整備されたコースで危険箇所は少なめ。分岐では案内図をこまめに確認し、ペース配分を意識すれば初めてでも歩き切れます。
足裏の疲労を軽減したい人は軽量ストックを携行。雨後は滑りやすい区間があるので、靴底のグリップが残っているか出発前にチェックを。
眺め優先:三本松丸ピストン(2.5〜3.5時間)
「今日は展望をメインに」という日におすすめなのが、主郭部から北翼の三本松丸・北ノ丸を往復する短縮プラン。
千畳敷で休憩を入れつつ、御体塚郭の石垣と大堀切を通過して三本松丸へ。
視界が開けるタイミングで写真時間を長めに取りましょう。
戻りは千畳敷を経由して四條畷神社側へ下りると、行きと帰りで光の向きが変わり、同じ遺構でも印象がガラリと変化。
午後は太陽が西に回るため、石垣の陰影がくっきりします。夏場は熱中症対策で帽子・経口補水液・冷感タオルを。冬は手袋とウインドシェルが安心。
下りで膝を痛めやすい人は、歩幅を小さめに刻むのがコツです。
親子ハイク:室池(むろいけ)園地とセット(3〜4時間+α)
自然学習も楽しみたい親子には、むろいけ園地の湿生花園・工作館と組み合わせるプランが好評。
四条畷駅からバス利用で園地へ向かい(または徒歩コース)、園内散策の後に時間と体力が許せば飯盛城の主郭部へ足を伸ばします。
園地は案内所があり、休憩・トイレ事情も安心。昆虫観察や木工体験(開催日要確認)で「学び×外遊び」を叶えられます。
小学生連れなら、遺構の“役割当てクイズ”(堀切・土橋・虎口はどれ?)を現地でやると盛り上がります。
コース取りは無理をせず、午後遅くの山道は控えめに。園地の最新情報・路線バス時刻は事前チェックを忘れずに。
健脚向け:野崎観音→主郭→四條畷神社 完全縦走(4.5〜5.5時間)
絵日傘(七曲り)コースなど野崎側の登山道から主郭部へ上がり、御体塚・千畳敷を経由して四條畷神社へ降りる“完全縦走”。距離・累積登高が増える分、達成感は抜群です。
野崎観音側は石段やつづら折れが続くため、体幹を使ってリズム良く。主郭部では曲輪を外周気味に回ると、堀切・帯曲輪・虎口を立体的に把握できます。
下山後は四条畷駅周辺で補給してから帰路へ。健脚向けとはいえ、急な天候変化や体調不良に備えエスケープ(途中撤退)判断の“心の余白”を用意しましょう。
スマホの地図・予備バッテリー・非常食は必携。
グルメ
門真駅前でサクッと夕ごはん—モール活用で迷わない
門真市駅から徒歩8〜10分の「ららぽーと門真/三井アウトレットパーク大阪門真」にはフードホールや名店が集結。
到着が遅くても店数が多いので“外れにくい”のが利点です。肉・麺・寿司・大阪ローカルの粉もんまで幅広く、家族連れやソロ旅でも選びやすい構成。城歩きの前夜は炭水化物+タンパク質を意識し、翌朝の行動食(おにぎり・ナッツ・羊羹)もここで買い出し可能。カ
フェのテイクアウトを使えば、登山口までの電車移動中に軽く補給できます。
帰路の寄り道にも便利で、土産やアウトドア小物の購入も一度に完了。滞在時間をコンパクトにできる“時間節約の味方”です。
四条畷駅周辺—朝の補給と下山後のご褒美
四条畷駅はチェーンのベーカリーやコンビニが充実。
出発前の水・塩分・糖分の3点をここで確保し、神社までの徒歩20分で体を温めましょう。
下山後は駅前の食堂や喫茶で“お疲れさまランチ”。汗冷えを防ぐため、まずは上着を一枚羽織ってから入店すると快適です。
甘党ならプリンやシュークリーム、しょっぱい派はコロッケや唐揚げで塩分を回復。喉が渇いていればスポーツドリンクと水をハーフ&ハーフで。
地元の総菜店は夕方に混むので、ピークをずらすのが賢い選択です。
野崎観音門前—名物と寺町のやさしい味
JR野崎駅から参道を12分上がる野崎観音の門前には、和菓子・総菜・うどんなど“ほっとする”味がそろいます。
参拝前に軽い糖分を補給、下山後に塩分・炭水化物を意識して再補給すれば、疲労感が段違い。
春の「のざきまいり」期間は混雑するため、時間帯を早めるか、テイクアウトでベンチ利用がスムーズ。
門前の商店街歩きは、“寺+城”の二重の歴史旅にぴったりのエンディング。
京橋で夜更かし—はしご酒とB級グルメ
京橋は京阪・JR・地下鉄が交差する巨大ターミナル。
門真・四条畷の行き帰りに通ることが多く、立ち寄りに最適です。
立ち飲み、焼きとん、串カツ、老舗の洋食までバリエーションが豊富。短時間で“はしご”できる密度が魅力で、ソロでも気負わず入れる店が多いのもポイント。
飲んだら電車移動、を徹底し、翌朝に残さない程度で切り上げるのが城歩き旅の鉄則です。
東大阪ローカル—小阪・長田の街ナカ飯
U・コミュニティホテル(河内小阪)やウィング(長田)周辺は、学生街・オフィス街のカジュアル飯が豊富。
うどん・街中華・町喫茶のモーニングなど、“毎日使い”の価格帯で、味もボリュームも申し分なし。朝はパンとコーヒー、夜は定食でバランス良く。コンビニでプロテインドリンクやカカオ高めのチョコを一緒に買えば、翌日の行動食の準備も万端です。
観光情報
アクセスの要点—電車+徒歩で無理なく
飯盛城への公共交通の基点はJR学研都市線・四条畷駅/野崎駅。
大東市の公式案内では、四条畷駅から上り約100分、野崎駅から約90分の目安(コースにより前後)。
門真・東大阪の各ホテルからは、京阪・大阪モノレール・大阪メトロを乗り継ぎ、京橋経由で四条畷へ向かうのが分かりやすいルートです。
具体例として、門真市駅→京橋→四条畷は最短約36分、長田→(中央線・環状線経由)→四条畷も約36〜43分、河内小阪→(おおさか東線経由)→四条畷は約37〜40分。時間帯で変動するため、出発前に最新の乗換案内を確認しましょう。
登山口・駐車—バス利用と“キャンピィだいとう”
徒歩派は四條畷神社・野崎観音の各参道から入山。
バス利用なら、住道駅発→生駒登山口行きで「竜間」下車、徒歩約40分で城跡方面へ。
自家用車なら野外活動センター(キャンピィだいとう)前の城跡駐車場の案内もありますが、台数や条件に制限があるため最新情報の確認が安心です。
神社・寺の表参道は参拝者も多いので、追い越し時の配慮と挨拶を忘れずに。
ベストシーズン・服装—“汗冷え”対策がカギ
春と秋が最適。新緑と紅葉が美しく、視界も良好です。
夏は暑熱・虫対策、冬は防寒・手袋・滑り止め付き靴底が安心。
いずれの季節も汗冷え対策として、吸汗速乾インナー+薄手のウインドシェルの重ね着を基本に。
足元はローカットでもグリップの良いトレッキングシューズがおすすめ。
水は1.0〜1.5Lを目安に、塩分・糖分の行動食をセットで。
雨天・荒天の山中は無理をしない判断が最優先です。
マナー・安全—史跡を守る歩き方
石垣や法面に乗らない・触れない、ゴミは必ず持ち帰る、すれ違い時は“下り優先”で譲る——基本の3点を徹底すれば、誰もが気持ちよく歩けます。
分岐では立ち止まって案内図を確認し、ショートカットの踏み荒らしは厳禁。
ヘッドライト・モバイルバッテリー・紙地図(PDF印刷)を持てば、万一のトラブルにもリカバリー可能です。
単独行は入山時間を家族や宿へ共有しておくとより安心。
よくある質問(FAQ)
Q:スタンプはどこで押せる?
A:四條畷市立歴史民俗資料館と四條畷市立野外活動センターに公式スタンプ設置(開館時間内)。
Q:体力度は?
A:整備された低山ですが、標高差+遺構めぐりで歩行時間は長め。休憩をこまめに。
Q:子ども連れでも大丈夫?
A:小学生以上向け。足元の悪い箇所は大人が先導し、無理せず引き返す判断を。
Q:トイレは?
A:麓(駅・神社・寺)と園地で済ませ、山中では“Leave No Trace”の意識で。
Q:雨の日は?
A:転倒リスクが高まるので、晴天・曇天を狙うのが賢明です。
まとめ
飯盛城は、三好長慶の本拠として“戦国の最先端”が集約された山城。
千畳敷や御体塚郭、北翼の大堀切など、歩けば歩くほど理解が深まる“学びの山”です。
アクセスはJR四条畷・野崎が基点。門真・東大阪の駅近ホテルに泊まれば、朝イチで入山しても余裕が生まれ、下山後の食や買い物もスムーズ。
国史跡・続日本100名城にふさわしい重厚な遺構と、関西らしい街のにぎわいを一度に味わえるのが、この旅の最大の魅力です。
安全第一で装備と時間配分を整え、史跡を大切にしながら、戦国ロマンと絶景のごほうびを取りに行きましょう。